わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

空・水・緑 すべてそろった 酒津かな (岡山県倉敷市酒津公園水彩スケッチ)

2018年10月


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グループで酒津公園に来ました。おだやかな秋晴れの1日でした。今日の参加者は20名。酒津公園のすぐ西には一級河川高梁川(たかはしがわ)が流れています。その高梁川の水を一部引き込んで、水門(酒津樋門)でその水をせき止めて大きな配水池ができています。その樋門から流れ出た水は、行き先の異なる水路を通って下流の農地をうるおします。この酒津配水池には、もうたくさんの水鳥がきていました。人なつっこい、かわいいアヒルも2羽いました。池の周りに植えられた数多くの桜の木は紅葉していて、公園全体がとてもいい雰囲気です。


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以前、ちょうど5年前の秋に、この水門を描いたことがあります。その時、そんなにうまく描けた記憶がなく、今回は再挑戦のつもりでいました。天気もいいし、気分もいいので、いい絵が描けるはずだったのですが、前回てこずった水門に今回も悩まされました。土木遺産になっている石造りの堂々とした水門ですが、その古さや存在感がなかなかうまく表現できません。

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今日は空が美しく、また紅葉が始まった木々もきれいでした。酒津公園では水もまた描かないわけにはいかない大事な要素です。何でもかんでも欲張って画面に入れてしまったので、結局何が一番描きたいのか、ちょっと分かりにくい絵になってしまいました。たくさん描きたいものがある時に、いろいろな誘惑を振り切って、対象を絞り込むことは大事です。それを思い知らされた1枚となりました。
 
3時間のスケッチの後、全員で講評会をしました。皆さん、どんどん自己表現力がついています。20人の絵を並べて見ると、皆それぞれ描き方がちがっていて面白い。貯水池に浮かぶボートを描いた人、水門をしっかり描いた人、木立と家屋を描いた人。ここはスケッチにはとてもいい場所です。今日も勉強になりました。


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帰宅後、5年前に描いた酒津水門の絵をながめてみました。前回は今回よりもう少ししっかりと水門の全体を描いていました。前回は2時間で描きあげていて、線描きにスピード感や勢いがあり、線がいきいきとしています。今回は3時間で描いたので、色彩が前回より豊かです。5年間で絵が進歩したか、と聞かれると、さあどうでしょう。同じペースで描いているとしか言いようがありませんね。自分のスタイルが決まっていると思えば、それでよいのかもしれませんが・・・・。



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ウオーターフォード水彩紙 中目 F6 2枚
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:3時間