わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

夏休み レトロの香る 町描く (岡山県総社市 まちかど郷土館周辺水彩スケッチ)

2016年8月

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岡山県総社市の総社宮の近くには、昔からの町並みがあります。江戸時代、備中松山(現在の高梁市)に向かう松山街道の両側に開けた町のようです。その中心に明治後期に建てられた旧総社警察署の建物があります。現在は、総社市まちかど郷土館として、地域の文化や歴史の紹介をしています。今日は、グループでそのまちかど郷土館をスケッチしました。
 
周囲の古い町並み、林立する電信柱、赤い郵便ポスト、それに総社宮の建物などがレトロな雰囲気をかもしだしています。今日は8月の暑さが厳しい日だったので、人が住んでいない民家の軒先に座らせてもらって、F6サイズで縦の見開きで、古い通りと建物を描きました。
 
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ここは丁度中学や高校の通学路となっているらしく、夏休みの朝の補習を受けた帰りなのか、ときどき生徒たちが友だちと並んで自転車で通り過ぎていきました。私が中学、高校の頃は通学路で絵を描いている人には一度も出会わなかったような気がします。今私が絵を描いているのを見て、生徒たちはどんな気持ちなのか、知りたく思いました。平和な時代で、気分的にも時間的にもゆとりがないと、この風景スケッチなどできないかもしれません。そう思うと、こうやってスケッチできるのが有り難いと思います。生徒たちは今は学校の勉強で忙しいでしょうが、いずれはこんなふうにのんびり絵でも描きたいなあ、と思っているかもしれませんね。この絵を描いている時間が「自然と一体となり」「生きている事を実感する」大事な時間だということをやがて分かってもらえると思います。

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今日は比較的早く楽に描けて、2時間半でスケッチが終わりました。暑さも日陰のお陰でそれほどでもなく、時おり絵をほめてくれる高校生の声に励まされて、楽しいスケッチとなりました。



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ラングトン水彩紙 粗目 F6サイズ 縦の見開き
ぺんてる筆ペン(青墨)
ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間半
 
 

岡山市半田山植物園 水彩スケッチ