わたしの水彩スケッチと読書の旅

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ジャワ島の 歴史遺産を めぐる旅 (インドネシア ジャワ島 水彩スケッチ)

20149
 

今日は朝5時半にホテル発でデンパサール空港に行き、飛行機でバリ島の西、ジャワ島に向かいました。ジャワ島はインドネシアをつくる島々の一つで、面積は日本の本州の半分位。しかし、人口は12400万人で世界一の人口をもつ島です(ちなみに世界第二の人口をもつ島は本州です)。


 
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インドネシアについて調べてみると、人口は24千万人で、中国、インド、アメリカ合衆国に次いで世界第4位(日本は12700万人で世界第10位)。面積は、1,901,931 km2で世界第15位(日本は、377,930 km2で世界第62位)。つまり、インドネシアは人口が日本の約2倍、面積が日本の約5倍あるというわけです。大きな国ですね!

 

飛行機で着いたのは、ジャワ島中部のジョグジャカルタの空港です。バリ島がヒンズー教の島なのに対して、ジャワ島はイスラム教の島です。バリ島では牛は聖なる生き物で決して食べず、代わりに豚や鶏を食べるのに比べて、ジャワ島では牛は食べても豚は食べません。インドネシアの首都であるジャカルタは、同じジャワ島の西部にあります。ジョグジャカルタとは「平和の町」という意味だそうで、この地方の王様、スルタン(英語読みではサルタン)の宮殿がある文化と芸術の街です。


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空港からは、地元の日本語を話せる年配の女性ガイドさんが大型バスであちこち案内して下さいました。このガイドさん、明るく元気な方で、日本語も大変上手でした。この人の話では、ジョグジャカルタは学生の街で、人口の4分の1が学生だとか。この街に本部を置くガジャ・マダ大学はインドネシアのトップレベルの国立大学だそうです。学生さんの下宿代は年20,000円、つまり月1,700円。安い! バスも安くて30円。バス停でなくても手を上げればどこでも乗れるし、どこでも降りられる。わあ、すご過ぎる!! 大学を出て、軍人、学校の先生、医者、看護婦になると、国の「英雄」とみなされるそうです。これもすごい! みんな国の英雄になるために、必死で勉強しているんでしょうね。

 
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まず初めに行ったのが、ユネスコ世界遺産に登録されているプランバナン寺院群でした。これは9世紀に建てられた大規模なヒンズー教寺院の遺跡で、その後近くの火山の噴火で灰に埋もれていたのをオランダ人によって発掘され、その全容が明らかにされました。石造りの壮大な建物ですが、度重なる大地震で被害を受け、何度も倒壊しました。最近は日本などからの援助で修復が進んでいます。


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遺跡の一筆描き

それからスルタンの宮殿やタマンサリ(水の宮殿)を見学しました。

そして、この日はもうひとつ重要な世界遺産であるボロブドゥールにも行きました。


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この遺跡は19世紀にイギリス人によって発見されるまで、ジャワのジャングルに1,000年以上も埋もれていたという仏教寺院跡です。これもすごい! 日本語が話せる別の男性ガイドさんに案内されて、下から上へゆっくり登ってみました。このガイドさん、真面目な顔をしているのにジョークが上手くて、皆をおおいに笑わせながら、案内してくださいました。


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上に登ってみると、インドネシアの各地から来たと思われる修学旅行生が沢山。きっとこの地域は日本の京都や奈良に対応するようなインドネシアの故郷的な場所なんでしょうね。


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あとは、世界無形文化遺産に選ばれたバティック(ジャワ更紗)の店や銀細工の店に立ち寄り、夕食後、また飛行機でジョグジャカルタからバリ島のデンパサール空港へ。

 

このように、なかなかのハードスケジュールで、私はこの頃から体調がややおかしくなってきました。何か食べ物や水に当たったというより、蓄積疲労と睡眠不足がたたったのでしょう。帰りの飛行機に乗るあたりからお腹が緩くなり始め、出発ロビーでトイレ2回、乗っていた飛行機でトイレ1回、降りてからも空港のトイレにと、激しい下痢が始まりました。空港からホテルまでの40分は何とかもちましたが、ホテルの部屋に帰ってからも夜明けまでトイレに走って行くこと数回。最後に汚い話になってすみませんが、世界遺産を見すぎて「胃酸過多」というわけでもないのでしょうが、腸の調子が急に悪くなってしまいました。その夜は、日本から持ってきた「正露丸」と水分補給用にとMさんが用意してくれた「ポカリスエット」が唯一の頼りでした。腸というのは実は人間の中では脳にも匹敵するぐらい大事な中枢器官なんですよね。食べ物や水、異物、そして体調の変化を敏感に感じ取り、私達に信号を送ってくれます。下痢がそのひとつで、私に「もう疲れていてこれ以上は無理」と教えてくれたのだと思います。