わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

古戦場 今はやさしく 花菖蒲 (岡山県岡山市備中高松城城址公園 水彩スケッチ)

2014年6月
 
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午前中から曇り空で時々雨。気温が上がらず紫外線も少ないので、雨をしのぐことができればどちらかといえばスケッチ向きの日でした。思い立って、備中高松城城址公園に行きました。ここは羽柴秀吉が中国地方の毛利氏を攻めた際に、当時まわりを沼地に囲まれて難攻不落だった平城、備中高松城、を黒田官兵衛の奇策による水攻めで陥落させた史話で有名です。NHK大河ドラマ軍師官兵衛」の影響で観光客が急増している、との話でしたが、平日で朝から雨だとさすがに人はあまりきていないだろうと思って、車で出かけました。


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この城址公園は岡山と総社を結ぶJR吉備線備中高松駅から徒歩で10分ほどのところにあります。本丸、二の丸、三の丸跡が残り、自ら切腹して家臣の命を救った高松城主の清水宗治の辞世の句「浮世をば 今こそ渡れ 武士(もののふ)の 名を高松の 苔(こけ)にのこして」を彫った歌碑や、宗治の首塚・胴塚などがあります。


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現在では城跡のまわりには平坦でのどかな田園風景が広がっています。人家がすくないので、地形を捉えやすく、昔の水攻めの雰囲気がよくわかります。有名な古戦場なのですが、今は本当に伸びやかな風景が広がり、ここに来ると気持がゆったりします。さらに、昔は沼地であったであろう場所に今は広い池ができていて、そこには花菖蒲と蓮が沢山植えられています。6月下旬では花菖蒲はやや花の時期を過ぎた感じがありますが、蓮の花はこれからが見頃です。


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備中高松はJA(農協)の活動が有名です。農家が無農薬野菜やコメを栽培して販売しています。この近くにある高松農業高校は近頃ではめずらしい農業専門の高校です。この高校の生徒さんが作った野菜や卵やジャムなどはJAの店で売っているのですが、品質が高くてこの地域では評判です。

 

今日は予想通り、観光客は少なめで、駐車場も空いていて助かりました。簡単なスケッチをして、帰りにはJA高松に寄って新鮮な野菜を買いました。

 
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