わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

クラシック 流れる木陰 バラ描く (岡山県岡山市北区撫川 RSKバラ園水彩スケッチ)

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スケッチのグループに参加して描くバラ園の2回目です。朝から日差しが強かったので、とにかく木陰を探して描くことにして、木立のあるところにイーゼルを立てました。ちょうど都合のいいことにテーブルや椅子があり、バラ園を見渡せる場所です。前回は近景のバラを丁寧に鉛筆で描きましたが、今回はバラを小さな花の塊として沢山描くことにしました。これがバラに見えるかどうかが問題です。


 
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前回は、いつも使っている2B鉛筆でしっかり線描きをして、その線を残して着色しました。しかし、この場合、余分な線を消しゴムで消しておかないと、水彩紙全体が炭素で汚れてしまいます(鉛筆の芯の黒鉛は炭素の結晶です)。透明水彩できれいな透明色を出したいのに、鉛筆の汚れが後々まで影響して、水彩の濁りの原因になります。それで、なるべく丁寧に余分な鉛筆の線を消すのですが、これが意外と難しいです。大事な線もどうしても消しゴムで消してしまいがちです。

 

私の場合、普段は2B鉛筆でざっと下書きをして、それから筆ペンできちんとした線描きをして、あとで鉛筆の線は完全に消しゴムで消します。なので、画面が鉛筆で汚れることはありません。2B鉛筆で下書きをしたあとに右の手の横を見るといつも鉛筆の黒鉛で真っ黒に汚れていますので、この鉛筆の線の炭素の量は相当なものだと分かります。



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もし鉛筆の線描きを残すなら、2BではなくてHBとかHなどの濃さの薄い鉛筆を使うのがいいでしょう。これらの鉛筆は先をとがらせると線が繊細でやや神経質になります。細かい植物画や人物画には向いているのでしょうが、伸びやかな風景を描く時には、HBでも替芯タイプのシャープペンシルなどが、芯の先が尖らず丸いのでいいと思います。それと、水彩を濁らせないためには、色が沢山出て混みあったパレットをいらないタオルなどで一度拭って綺麗にすること、それに面倒でも筆洗いの水を時々きれいな水に換えることです。

 

長くなりましたが、これが前回の反省点。今回は、いつもの様に筆ペンで描きました。鉛筆の線は完全に消しゴムで消しました。園内に流れるクラシック音楽を聞きながら、気持ちのいいスケッチができました。今回絵を描きながら思ったのは、花は筆ペンでは強すぎるかもしれない(前回、鉛筆にしたのはそのためでした)、もしそうなら、筆ペンではなくて絵の具の少し淡い色(茶色や灰色)で線描きしてはどうだろう、ということでした。次回、植物や花壇を描く時には、これに挑戦してみたいと思います。



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