わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

梅雨空に 揚げパン食べて 宝福寺 (岡山県総社市 井山宝福寺 水彩スケッチ)

20147
 
室町時代に少年僧の雪舟が修業したところとして有名な臨済宗宝福寺に来ました。お寺の本堂の柱に縛られた雪舟が涙でねずみの絵を描いたという、あのお寺です。今日は朝から雨。時折強く降りました。グループで集まって行うスケッチなので、決められた時間に車で現場へ。幸い雨をしのげる場所が宝福寺の入り口の大きな山門の下にありました。ここから正面の仏殿を見る位置でスケッチ開始です。


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今日は雨なので多分絵の具が上手く乾かないと思い、それならそれを逆に利用して絵の具をにじませてみようと思いました。にじみに耐える水彩紙ということで、今日は普段余り使わない最高級紙のアルシュ水彩紙を使ってみました。そして雨で建物や木立がかすんでいるので、それを表現するために、いつも使う筆ペンはやめにして、水彩絵の具で線描きをしました。強い線が下にないので、絵の具で彩色することによって全体の立体感や奥行きを表現することになります。これはやはりいい勉強になりました。私の場合、筆ペンで描くスピード感のある大雑把なタッチが本来の自分らしさだとすると、今回その特徴はあまり出せませんが、静かな落ち着いたお寺の雰囲気は描けたかもしれません。
 
今朝は、総社駅に立ち寄って絵のお仲間さん3人を車でピックアップしたのですが、その時に駅前のパン屋さんで有名な揚げアンパンを買いました。これを昼食後に頬張りながら、ゆったりした気持ちでスケッチしました。総社駅前には、雪舟最中を売る店もあります。この最中、皮がねずみの顔を正面からみた形になっています。「かわいいね」、と思いながら、ねずみの顔をかじるとおいしい餡(あん)がのぞきます。
 
今日は雨で観光客が少なく、また気温が余り上がらず肌寒いぐらいだったので野外スケッチをしていて嫌な蚊も出ませんでした。どちらかというと雨降りなのに快適な気分で絵を描けました。
 

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