木曜スケッチ会のお知らせ 岡山・備前長船で「備前福岡の市」を描く
JR長船駅から西へ吉井川方向へ向かうと、 600メートルほどで備前福岡郷土館、仲崎邸、妙興寺などのある町並みに至ります。鎌倉時代に時宗を広めるために諸国を歩いた一遍上人(いっぺんしょうにん)。その活動を描いた国宝『一遍聖絵(いっぺんひじりえ)』(1299年)には、当時この地で繁栄していた「福岡の市」の様子が描かれています。絵の中には、備前焼の大がめが並び大勢の人で賑わう市の様子が描かれています。
備前、備中、美作、播磨などの諸国では鉄がよくとれたので、10世紀ころからこの地で刀鍛冶がおこなわれるようになり、有名な備前長船の名刀が生まれました。備前長船刀剣博物館では、備前の名刀を鑑賞するとともに、工房で公開されている日本刀作りの技術を間近で見るこが出来ます。
また、この長船は黒田官兵衛ゆかりの地として知られています。黒田官兵衛が関ヶ原の合戦後、九州福岡に城を築いた時、「福岡」の地名はこの備前福岡からとりました。
かつて繁栄した「福岡の市」は、度重なる吉井川の氾濫で流され、今は川底に沈んだと考えられています。しかし、今でもその「福岡の市」の雰囲気を味わうことができます。月に1回、現地では現代版の「福岡の市」が設けられて賑わっているそうです(毎月第4日曜日)。
スケッチ当日の岡山地方の天気予報は曇り時々雨。あいにくの天気予報ですが、もし雨が降った場合は、同じ週の土曜日(12月28日)に延期します。
木曜スケッチ会は岡山を中心に活動するアマチュアスケッチ団体です。現在、会員数は約30名。最近1年間のスケッチ参加者はのべ150名です。
参加自由・参加無料です。