わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

猫に迫られ 犬に吠えられて 師走かな (岡山県瀬戸内市長船町福岡 水彩スケッチ)

2019年12月23日

 

f:id:yaswatercolor:20191224054719j:plain

 

グループスケッチの下見で備前長船の福岡に来ました。今日はよく晴れて気持ちのいい日でした。JR長船駅を出て、駅前の案内図で福岡への行き方を確認。歩いて20分で福岡の町に着きました。途中、静かな住宅地と、のどかな田園風景が広がっています。道路は広くはないのですが、交通量が少ないので歩行が楽です。福岡郵便局の前の道を南に折れると、目的地の仲崎邸、妙興寺備前福岡郷土館のある地域に来ました。まず仲崎邸を表からじっくり眺めてスケッチ候補に。今日は平日なので、ここはあいにく開館していませんでした。土日のみ建物内に入れます。次に妙興寺。このお寺もスケッチ候補なのですが、残念ながら修理中で大部分が工事用のシートで覆われていました。敷地内にある黒田家の墓所にお参りし、続いて福岡の町の通りを歩きました。グループスケッチのお世話をする時に一番気になるのがトイレの場所です。福岡の町はそれほど有名な観光地ではないので公衆トイレがあるのか心配でしたが、2ヶ所あるのが確認できました。町の通りはどこも清掃が行き届いていてきれいです。

 

f:id:yaswatercolor:20191224054849j:plain

f:id:yaswatercolor:20191224054915j:plain

f:id:yaswatercolor:20191224054941j:plain


本番のスケッチで皆さんに紹介できるスケッチポイントを3つ4つ見つけて、それから今日の自分のスケッチに取りかかりました。時間の関係で今日は小さめの水彩紙にスケッチすることにしました。郵便局の前から福岡の町の通りに折れ曲がるその入口のところで、用水路の手すりに寄りかかって立ったままスケッチ開始。今日は暖かい日差しがあったので、師走といえども快適でした。1時間10分でスケッチ終了。もう冬なので風景の色彩が豊かではありません。今日はそれを逆手にとって日向と日陰を強調した画面にしました。冬は木立も葉を落として、樹形がきれいです。この季節はそれを狙った絵もいいですね。色の種類は少なめにして。

 

f:id:yaswatercolor:20191224055043j:plain

f:id:yaswatercolor:20191224055109j:plain

 

午後1時になり空腹になったので道具を片付けて福岡の町で評判のうどん店へ行ってみることにしました。ここは無農薬・有機肥料で自家栽培した小麦の粉を使ったうどんを作っている店です。広い店内には午後1時を過ぎてもお客さんがかなりいました。少し奮発してうどん定食を頼みました。定食は作るのに少し時間がかかり、普通のセルフうどんの方が早いようです。セルフうどんは、うどん玉に自分の好きな揚げ物などをトッピングにしてつゆをかけて食べます。定食が出来る間、店に流れる音楽を聞いていたら、全部がなつかしいビートルズの曲でした。多分、店の主人の好みなのでしょう。そしてそのうち私の好きな「ペニー・レイン」がかかりました。窓際の私の席からはすぐ目の前に大きな吉井川の土手が見えます。「ペニー・レーン」を聞いていると、若い頃住んだことのあるイギリス・ロンドンのテムズ川を思い出しました。「テムズ川を間近に見ながらうどんをすする」というあり得ないシチュエーション。いえ、これは全部私の「幻想」です。齢をとると、ぼーっとなって、こういうことになります。

 

f:id:yaswatercolor:20191224055139j:plain

 

多分、全粒粉を使っているために少し茶色っぽい色がついたうどんでしたが、美味しくいただきました。久しぶりに聞いたビートルズの「ペニー・レーン」のメロディを帰り道でも何度も口ずさみながら元のJR長船駅へ。途中で道の真中に座っているきれいな色の猫を見つけたので写真に撮っていたら、なかなか彼女(猫)が私から離れません。ようやく猫を振りほどいて歩いていると、今度は急に民家の飼い犬から吠え立てられました。今日もいろいろな出会いがありました。師走の楽しい小旅行でした。

 

f:id:yaswatercolor:20191224055210j:plain

 

 

f:id:yaswatercolor:20191224055243j:plain

 

ウオーターフォード水彩紙 ホワイト F4 中目

青墨筆ペン

シュミンケ固形水彩絵具

所要時間:1時間10分