わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

豪華船 金持ちウヨウヨ サン・トロペ (南フランス サン・トロペ 水彩スケッチ)

2014年5月19
 
旅の初日にパリからマルセイユに来た時に空港に届かなかったスーツケースも2日後には無事届きました。運悪くフランス全土のストライキの日と重なり、スーツケースの輸送がおくれましたが、これでほっとしました。
 
今回の旅で前半の4日間はエクス・アン・プロヴァンスのホテルに連泊しましたが、後半はサン・トロペの豪華4つ星のホテルに3連泊しました。ホテルにバスが着いて、ホテルの入り口を見た時にはあまりの立派さにちょっとビビリましたが、それでも部屋に入ってしばらくすると、最初の違和感も薄れました。これから3日間だけ超リッチな生活です。このホテル、リゾートホテルらしく、建物が広大な敷地の丘の上にあり、近くに全く店がありません。日本ならコンビニでおにぎりを買うところなのですが、今回食事はホテルで取るしかありません。レストランの料理はコース料理で食べ終わるのに3時間ぐらいかかり、しかも超高価な食事になります。仕方なく、ルームサービスで一番安いサンドイッチを注文しました。


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しかし、これがなんと3千円もするサンドイッチ。部屋まで運んでもらうのでそれなりのチップも要ります。運んできてもらったサンドイッチは確かに大きい!二人分はありそうなサイズ。サラダもたっぷり。ポテトのフライも皿に山盛り。これがまた塩辛い。塩を振りすぎ!おまけに、これでもかと、更にパンが3つ。他の部屋の人はそれにコーヒーを頼んだそうですが、そのコーヒーカップのサイズが馬鹿でかかったとか。私は節約でペットボトルの水を飲みました。コーヒーを頼まなくて本当によかったです。フランス人って普段からこんなに食べるんですかねえ。私は、残すのがもったいないので身の程をわきまえずこの食事をほとんど残さず食べてしまいました。おかげでその夜は胃がもたれて苦しい苦しい。本当に後悔しました。


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 翌朝は今回の旅で初めての雨。まず、サン・トロペの近くの村ラマチュエルに行きました。この村はぶどう畑、コルク樫の木に囲まれ、古いフランスの歴史を刻む村です。しかし、さすがに雨が降るとこのきれいな村も本格的には描けず、傘をさしながら小さな画面で村の通りを簡単にスケッチしました。村に美味しそうなパン屋さんが1軒あり、村人が次々と買いに来ていたので、私もやや小さめのサンドイッチを今日の夕食用に購入しました。


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それからバスでサン・トロペへ戻って雨の中を歩いて、港の前に並ぶカフェの1軒で食事です。お昼は簡単にスパゲッティを注文しました。それを食べてから雨の中を港沿いに歩いてスケッチ場所を探しました。今日はときどき強く雨が降り、気温も上がらず、やや肌寒い一日でした。



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雨と寒さで早めにホテルに帰る人たちが多かったのですが、私とあと2,3人は残ってスケッチです。商店のひさしの下で雨宿りをさせてもらいながら、サン・トロペの有名な教会を中心に港と街並みを描きました。港には、ちょっと大きすぎてしかもモダンすぎて絵にならないような豪華客船や豪華ヨットが停泊し、よく見ると船のなかではダンスパーティや宴会が開かれている様子でした。やれやれ、ちょっと我々とは次元の違う生活をする人たちの街なんですね、この街は。


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雨が水彩紙にかかって濡れるので、ある程度のところでスケッチは終わりにして、バスでホテルへ戻りました。サン・トロペ、晴れた日にはきっととんでもなく美しいんだろうと想像しながら。この街を見下ろす丘から教会方面と海を俯瞰した絵を描くと素晴らしいらしく、多くの画家が好んでそれを描いています。今日はあいにく傘をさした人たちが歩く港街の風景になりましたが、これも意外と味があると思いました。



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