わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ジェット機が ニースを離陸し 帰途につく (南フランス旅行 最終日)

2014521

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朝早めにサン・トロペのホテルをバスで出発し、途中かなりの渋滞がありましたが、予定通りニース空港に着きました。ニースは映画祭が開催され空港が混雑しそうだとのことで、早めにチェックインしました。チェックインは自動チェックインの機械の前で自分でやるようになっていたのですが、ツアーなので添乗員さんや地元のアシスタントの人が手伝ってくれて全てスムーズにいきました。こういうところがパック旅行の楽なところですね。
 
ジェット機がニース空港を離陸すると、眼下にニースの街と地中海、そして遠くにヨーロッパアルプスが見えました。飛行時間1時間半でパリへ。そして、パリで結構慌ただしく全日空の成田行に乗り換えです。成田行はエコノミー席がかなり空いていて、自由に適当な場所に座ることができました。そして、結構疲れていたのか、飛行機に乗って食事を食べて、そのうち眠りに入って、5時間ほど寝てしまいました。飛行機で寝てしまったのは、今回が初めてかもしれません。飛行機ではいつも緊張していて眠れないのですが、今回の帰りの飛行機ではよく眠ることができました。そして、食事で起こされて、食事を食べて3時間ほどで成田に着きました。
 
今回の旅、行く前に一番心配だったのは、実はフランスのトイレ事情でした。南フランスの田舎町に行って、スケッチを長時間していて、トイレに行きたくなった時、トイレがちゃんとあるんだろうか、と気にしていましたが、行ってみると、公衆トイレ(たいてい有料)がどんな村にもありましたし、ない場合も、カフェに入れば、立派な広々とした清潔なトイレがありました。なので、ちょっとコーヒーを頼んで、ついでにトイレを借りればいいということがわかりました。
 
あと、食事はどこもおいしくて満足しました。パンと、チーズと、ハムと、サラダ、そしてコーヒーか紅茶。この基本がしっかりしていて、安心でした。水はいつも小さなペットボトル入りの水を買いましたが、これも安くて問題はありませんでした。ホテルも快適でした。
 
今回の旅で一番うれしかったことは、やはり何と言っても、地元のフランス人や旅行で南フランスを訪れている人達と沢山話ができたことです。絵を描いていると、なぜか会話がスムーズにいきました。といっても、私はフランス語ができないので、簡単なフランス語の挨拶と英語混じりの会話なのですが。それでも、絵を見てくれる人たちも私も、どちらもニコニコ笑顔で何とか気持ちが通じるのが素晴らしいと思います。最後には、絵を描いていて誰も見てくれないと物足りない、とさえ思いました。ここの人たちのリアクションは、本当に素直で、やさしく、好意的でした。こういうわけで、私はいっぺんに南フランスのファンになってしまいました。今度は、もう少しフランス語を勉強して、ここを訪れたいと思います。
 
最後に、エクス・アン・プロヴァンスで見た「セザンヌの山」、サント・ヴィクトワール山のスケッチを載せます。このスケッチは、当日ボールペンしかなかったのでSMサイズの水彩紙に線描きだけしたもので、今日、写真を見ながら色を思い出して彩色しました。「全て現場で描く」私の主義には反するのですが、色がないのはもったいないので、色をつけてみました。 この線描きをしていた時、「私も絵が大好きです!ほら、見てください!」と山に向かってセザンヌさんに呼びかけていたような気がします。


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