わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

寒空の ロンドンの夏に スタバかな (ロンドン ケンジントン ホランドパーク水彩スケッチ)

2015年7月12日
 
今日はロンドンの旅の最終日です。午後4時にホテルにJTBの人が迎えに来てくれてヒースロー空港へ送ってくれるので、それまで自由時間です。ホテルを8時過ぎにチェックアウトして、荷物をホテルに預けて、水彩スケッチの道具を持って歩き始めました。今日の予定はまず近くのアールズ・コートの地下鉄駅に行ってオイスター・カードの残額を確認すること(バスに乗っても大丈夫かどうか気になったので)。それからハイドパークの西に位置するケンジントン地区を通ってホランドパークという公園へ行ってスケッチ。それからどこかで昼食を食べて(昼食は昨日スーパーで買っておいたパンと果物とナッツです)、まだ時間があればホテルの近くまで帰ってきて最後に街並みをスケッチする。以上です。
 
アールズ・コート駅は賑やかな表口と静かな裏口があって、少し迷ったのですが、ここに来た時に裏口の方のカード販売機でカードを買ったので、またそこに行ってカードの残額を確かめました。初めは英語の画面で残額チェックをしていたのですが、途中で何だか分からなくなって日本語に切り替えてチェックをしました。やはり日本人には日本語が一番です。8.7ポンド残額がありました。カードは払い戻しもできますし、次にロンドンに来るときのために持っておいてもいいです。私はそのまま持っておくことにしました。
 
イメージ 1


それからアールズ・コート駅の表口に向かい、その前の通りを北へ歩きました。大きな通りを2本横切るとケンジントン・ハイストリートにぶつかり、ああこれがあのおしゃれなケンジントン・ハイストリートか、と思いながら更に北へ少し歩くとすぐにホランドパークに来ました。周辺は高級住宅街です。公園の入口からは一本の道と周囲に広がる広大な森になり、ところどころに広い芝生の運動場やレストランや庭園があります。ここには日本庭園が有るらしいのですがそれは見ませんでした。私は公園の入口から500メートル位の所にある庭園・花壇のベンチに座ってスケッチをしました。


イメージ 2

 
ラベンダーの花がきれいです。ひまわりもバラも咲いています。北国なのでいっぺんにいろいろな花が咲き誇るようです。日曜日なので家族連れがゆっくり散策しています。ベンチで絵を描いていると、何人もの人が絵を覗いていってくれました。ニコッと微笑んで行く人や立ち止まって「いいですねえ」と言ってくれる人もいました。大体イギリス人はおとなしくて控えめです。他のひとのやっていることに余り気をかけないという感じです。


イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5

 
今日は風があり、途中から雨がポツポツと降ってきました。雨はすぐにあがりましたが気温は低く、ウインドブレーカーを着ないととても寒くて震えるほどです。絵を描きおえてトイレに行き(きれいなトイレで手洗いでは暖かいお湯がでました)、それからベンチに座って、寒風を避けながら持ってきた昼食を食べました。小さな林檎が甘酸っぱくて美味しかったです。パンが余ったので公園にいる鳩にも分けてやりました。
 
イメージ 6


スケッチに満足して、早めにホテルに向かいましたが、途中で「スターバックス」の店があるのを見つけてそこに入ることにしました。スターバックス・コーヒーの店には日本でも一度も入ったことがなく、これが生まれて初めて。比較的小さな店でしたが、メニューを見て「アメリカン・コーヒー」とチョコレートケーキを頼みました。だいたい私はコーヒーに詳しくないので、日本なら「ホット」とか「ブレンド」とかと言っておそるおそる注文するのですが、この店のメニューの内容はすぐには分からず、わかりやすい「アメリカン」にしました。店員の若い男性が、「サンキュー、サー」と笑顔で言ってくれるのが大変心地よかったです。イギリスに来てサンドイッチの店やレストランで「サンキュー、サー」と最後に「サー」を付けられるのが、この歳になると心地いいのが不思議です。中年のころは「サー」と言われると「言っている方も無理やり言ってるんだろうなあ」と思ったりしたのですが、老人の域に達してみると、素直にこの言葉が受け入れられます。


イメージ 7

 
テーブルに座って暖かいコーヒーを飲んでほっとした気分になりました。コーヒーは半分飲んで残りは手に持って外へ。ホテルに戻り、時間を確認したあとで、コーヒーを飲みながらホテルの向かい側の家並みをSM水彩紙にボールペンと水彩でさっと1時間で描くことにしました。これがロンドン最後の絵になりました。ホテルの前にはバス停があり、そこに並ぶ人やホテルに出入りする人が絵を見てくれました。こんな普通の通りでスケッチをする人はさすがのロンドンでも珍しいのでしょう。皆通りかかって足を止めて、「へえー」というような声をあげて見て行きました。
 
イメージ 8


ホテルに迎えの人が来て、その人と私一人が車に乗り込んでヒースローへ。ヒースローの出国の検査はかなり厳しかったです。パスポートチェックと航空券の発券はパスポートを読み取りの機械に通して必要事項を入力するだけですぐに済んだのですが、身体検査が念入りでした。帰りの飛行機は満席。私の横の席の人は日本人の中年女性でしたが、イギリス人のご主人が横におられて二人で英語の会話をペラペラ。私もある程度英語には自信があるのですが、この女性のようには上手くはしゃべれません。帰りの便には英国人と結婚した日本人女性の子供づれを何組も目にしました。イギリスに来て例えば語学学校に入って英語の勉強をし、そのままイギリスにとどまって働く女性などは多いのでしょう。ただし、ロンドンではこの物価高ですから、きちんとした定職につかないと生活は楽ではないのではないかと思います。
 
今回ロンドンに行って、使ったお金はオイスター・カードの25ポンドと食事代とおみやげのチョコレートや紅茶の代金30ポンドだけ。別に節約したわけではないのですが、あまりお金を使わない旅でした。実際、ショッピングをしない代わりに、よく歩きました。飛行機とホテルだけが決まった終日フリーのパック旅行。「空港とホテルの間の送迎付き」が助かりました。自分で自由にロンドンを歩き、バスに乗って観光を楽しみ、時々スケッチする。この旅のスタイル、ロンドンのように安全な街だとオススメだと思います。
 
 
イメージ 9