なつかしい 40年ぶりの白馬 そこにあり (長野県上水内郡小川村・白馬村 水彩スケッチ)
2016年10月
中型バスで白馬村を8時半に出発し、途中道路工事で目的地変更があって約1時間後に小川村の「星と緑のロマン館」到着。バスを降りると、目の前に雄大な白馬連山が広がっていました。今日の天気予報は午前中晴れで午後からは曇り・雨。正午ごろを境に急速に天候が変わる予報です。山に見とれている時間も惜しく、すぐにスケッチ開始です。現場は次第に雲が出てきて、急がないとせっかくの山並みが雲に隠れてしまいそうです。ツアーに参加した人達も皆、すぐにスケッチブックを出してスケッチを始めました。こんな雄大な風景なので、私は迷わずF6水彩紙を2枚横に並べてワイド画面にしました。空模様を気にしながら大急ぎで白馬連山の山の輪郭を鉛筆でスケッチ。こういう時間勝負の時には日頃のスケッチの練習が生きてきます。
遠景の山並みを描いて、次に中景にその手前のやや低い山々をスケッチし、そして最後の前景にはすぐ目の前の樹林や紅葉している木々、そして足元に広がる草原を描きました。遠景の白馬連山は、雪は降っていませんが白っぽく輝いています。ここは山の陰影だけを青紫で塗るだけで十分です。そして手前の山々に光があたると、緑の中に紅葉の赤や黄色が見えました。鉛筆スケッチが終わり、筆ペンでの線描きに移り、そして夢中で色を塗るうちにやがて遠景の白馬連山が雲で隠れ、ぽつりぽつりと雨が落ちてきました。
お昼はホテルの近くまでバスで戻って、信州そばをいただきました。それから一旦ホテルの部屋へ戻って休憩。午後は雨降りなので予定を変えて、近くの川にかかる橋の下から河原や木立やガスで霞む山々をスケッチしました。スケッチ時間は1時間。雨が降るとさすがに体が冷えてきます。1時間のスケッチでも何とかかたちになるから面白いです。ここでも日頃の練習の成果がでます。
午後は早めにホテルに帰り、夕食と温泉。温泉はだれも人が入っていなくて温かいきれいな湯を独り占めでした。40年ぶりに眺めた白馬。地球温暖化で、登山者に愛されたあの有名な大雪渓は消失してしまったそうですが、下から見上げる美しい山の姿は昔と変わりませんでした。
(1枚目)
アルシュ水彩紙 F6中目 二枚並べて
ぺんてる筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間
(2枚目)
ウオーターフォード水彩紙 F6中目
所要時間:1時間