わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

信濃路や 心浮き立つ 山の秋 (長野県長野市 川中島古戦場 水彩スケッチ)

2016年10月


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思えば遠くへ来たものです。スケッチツアーに参加して信州長野に来ました。目的地は白馬村なのですが、その前にJR長野駅から南へすぐの場所にある八幡原史跡公園(川中島古戦場)のスケッチをしました。ここは1561年に武田信玄上杉謙信が戦った有名な古戦場です。自分ひとりなら多分ここではスケッチはしないと思うのですが、ツアーに組み込まれているので、まずここで今回の描き初めです。歴史的には誰でも知っている有名な場所ですが、正直言ってあまり訪れて見たい気がしませんでした。むしろ心踊るのは、当然の事ながら周りに見える信濃の山々の姿です。「早く山を描きたい!」という気持ちをぐっと抑えて、公園内の木々の紅葉と枯れ葉の落ちた散歩道を描きました。

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ここ信州でも、今年は本格的な秋冬の訪れが遅く、紅葉も例年になく遅れているようでした。今年の夏は日本中とても暑かったですからね。11月が近づいてやっと秋深しという感じになってきました。この広い公園を訪れる人の数はまばらで、やや淋しい感じでした。スケッチツアーの講師は地元の丸山先生。ツアー参加者に比べるとずっと年齢の若い40歳代の男性です。その先生にアドバイスを貰いながら午後2時ぐらいから約2時間。スケッチをするうちにさすがに風が寒くなって来ました。ここ信州はこの季節、昼間は比較的暖かくても夕方になるとぐっと冷えてきます。私の絵についていただいたコメントは、「影の形を意識して描く」ということでした。なるほど、影の存在は光を描く場合には大事なポイントです。特に遠景の木立の下に見え隠れする木の影を大事に描くようにとのアドバイスをいただきました。時間が迫って来たので、適当なところでスケッチを切り上げてバスに戻り、きょうの宿である長野県北安曇郡白馬村のホテルへ。途中、丸山先生のギャラリーに立ち寄り、展示されている木彫作品を見せていただきました。丸山先生は普段は地元で木彫作家として活躍されているようです。温かみのある植物や動物の木彫作品は、子供の頃から白馬村に住んでいるからできる作品だと感じました。


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アルシュ水彩紙 F6中目
ぺんてる筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:1時間半