わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

カーテンを 開けると そこはプロバンス (南フランス カシ(Cassis)水彩スケッチ)

2014515
 
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エクス・アン・プロヴァンス到着の翌朝、短い眠りのあと7時のモーニングコールに起こされてホテルのカーテンを開けると、南フランスの朝の陽光がホテルの中庭を照らしていました。美味しいクロワッサンとハムとチーズとコーヒーの朝食を食べて、さていよいよプロバンスの美しい港町カシに出発です。ホテルからバスで1時間ほどでカシ着。なるほど地中海に面したきれいな町です。典型的な南フランスのオレンジ色の屋根が美しい家々が海岸を中心に広がっています。


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スケッチの仲間と一緒に適当なスケッチ場所を求めてまだ朝早いこの港町を歩きました。港にはボートが沢山係留されていて、絵心をそそりますが、ちょっといきなり沢山のボートから始めるのは難しいなと思われました。きれいな町並みも人々が座っているカフェも面白いのですが、それより私の心を引いたのは美しい地中海でした。いつも私が描いている瀬戸内海とよく似ているといえば似ていますが、海の色が瀬戸内海より青いようです。今日は晴天で空も朝から青々としていました。「とにかく午前中はこの広い海と海岸を描こう」、と心に決めて、浜辺にイーゼルを立てていつもの6号見開きでスケッチを始めました。浜辺では若者が2,3人日光浴をしていましたが、そのうち初夏の陽気につられてか、浜辺て裸で寝そべる人たちが続々と増えてきました。私の絵も、例によって日本の風景を描いてきた筆ペンでの下書きからです。この線描きが終わって着彩を始めたころから、浜辺を通る人が絵を見に来るようになりました。フランスの中部から来たという女学生は英語でかなり話をしていきました。フランスのアーチストという男性は、私の木々の描き方が面白いと言ってくれて、その後日本のことも色々と聞いてきました。中国の上海の若い女性二人連れ、小学生の団体など、次々と絵をみてくれました。最初はフランス語で、そして私がフランス語ができないとわかるとたいていは英語でゆっくり会話です。みんな話好きです。小学生達ははじめ遠慮していたのですが、一人が見始めると先生を含めて20人ほどが全員私の絵のまわりに来てくれて、「わあ~」というようなフランス語で反応し、その後、いろいろと何か叫んでくれました。多分絵をほめてくれているのでしょうが(そう自分で勝手に思っていますが)、内容はよくわかりませんでした。しかし、ともかく子供たちの反応は素直でかわいいですね。


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軽いパンとジュースの昼食後、今度は残りの時間でカシの港のスケッチをしました。

建物のスケッチは時間がかかります。かなり丁寧に見てスケッチし、着彩しました。

小さな画面のなかに風景をまとめるという練習も大事だと思います。しっかり描いたので、もうこの美しい景色は忘れません。カシは観光客が多い町です。アメリカ英語もイギリス英語も聞こえます。中国語も、ドイツ語も、もちろんフランス語も。


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バスで夕方ホテルに戻り、エクス・アン・プロヴァンスのレストランで絵のお仲間さんと食事をしました。千葉から来られた3人の女性で、絵に熱心な方たちと話がはずみました。楽しいお話を聞きながら、私もいろいろと刺激をもらい、美味しい食事と白ワインとデザートを楽しみました。第1日目は、睡眠不足でほぼ「仮死状態」でカシをスケッチするようになるのでは、と心配していましたが、大丈夫無事スケッチ初日が終わりました。


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