わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

そよ風が 小鳥のさえずり 運ぶ春 (兵庫県赤穂市坂越 水彩スケッチ)

20143



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バススケッチで兵庫県赤穂の坂越(さこし)へ来ました。坂越はほぼ2年ぶりの訪問です。前回は暑い7月の日にぎらぎらする太陽を背にして千種川と古い家を描きました。今日は,港に向かう海岸沿いの通りから少し入って,大避(おおさけ)神社の鳥居をくぐって石段を上ったところにある坂越港を一望できる展望台に行きました。そこから,海と島と町と道とそして遠くの山,をすべて取り入れた贅沢な構図で絵を描きました。今日は何と言っても春の瀬戸内海を描きたかった。



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「今日は曇りで夕方から雨」との天気予報でしたが,途中少しぱらぱらと小雨が来たものの,概して春の暖かさにつつまれた気持ちのよい一日でした。風もさわやかで,時々聞こえる小鳥たちの声が田舎の港町の春を告げていました。

 

今日は以前に一度来たことのある町なので,なにか親しみがありました。2年前と全く変わったところがありません。これがやはりありがたいですね。3月末で気温があがり,桜の花もあちこちで開花しています。日差しが結構強く,そろそろ透明サングラスをかけないといけない気配でしたが,今日は直射日光はほとんどなく,曇り空だったので助かりました。1年間通して野外スケッチをしてみると,今日のように暑くも寒くもなく,太陽がまぶしくなくて,しかも風が弱くて穏やかな日,というのは本当にまれであることがわかります。

 

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展望台は,あまり人が訪れない場所なので,今日は地元の人との出会いはないだろうな,と半ばあきらめていました。しかし,意外にも私たちの絵に興味をもって話しかけて下さる人がいました。地元の新聞記者さんでした。「どこからこられましたか?」「坂越のことはどこで知られましたか?」「日帰りツアーですか?」「何人グループですか?」「お互いに親しいグループですか?」「ツアーの名前はなんですか?」「坂越のどこに惹かれますか?」,「おいくつですか?」「ご職業は」など,新聞記事に必要な情報を仕入れていかれました。



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地元の週刊新聞らしいのですが,私のスケッチしている姿をバチバチ写真に撮ってましたから,やがて新聞に載るんでしょうね。その記事を見てみたいですね。新聞記者さんのカメラのシャッター音って何か特別です。カシャッカシャッと続けざまにシャッターを切る音を聞くと,何かスターにでもなった気分です。なので,どうせ写真に撮られるのなら,と結構大げさなスタイルでイーゼルの絵に向かって筆をのせてみました。さて,結果はどうでしょう。

 

今日は329日土曜日で,明日は30日日曜日。明後日は31日月曜日で,私にとっては現役最後の日です。その次は41日。火曜日なのに仕事に行かなくてもよい日。別にエイプリルフールというわけではなく,本当にお休み。そして次の日も,そのまた次の日も。4月から毎日がほぼ日曜日。なんという急激な変化なのでしょうか,さて,これからどうやって生きていこうか。やっぱり,考えてしまいます。41日はなにか特別なスタートをきりたいですね。自分の再出発の記念日です。今日はそんなことを考えながらスケッチをしていました。

 

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