わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

もみじ葉が 真っ赤に煙る 山の秋 (岡山県苫田郡鏡野町 奥津渓 水彩スケッチ)

(201311)

 
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バススケッチツアーで岡山県県北の奥津渓に来ました。今日は穏やかな良い天気で、絶好のスケッチ日和となりました。奥津渓は岡山県を流れる吉井川の上流に位置しています。紅葉の美しいことで知られ、岡山や関西方面から沢山の観光客が来ていました。紅葉は丁度今が見ごろで、皆さんしきりにカメラのシャッターを切っていました。



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今日は、「岩と、紅葉と、渓流を描く」ということで、若干私の苦手な風景なのですが、覚悟を決めて場所探しです。渓流をのぞきこむような位置に長くのびている遊歩道に沿って、紅葉の木立の中を歩き、また、少し下まで降りて流れを見たりしながら、比較的人の少ない場所をさがしました。そして30分ほどでようやく良さそうな広い場所を見つけ、スケッチ開始です。丁度スケッチ仲間のKさんがそばにいたので、「申し訳ないのですが、30分場所を変えないでそこでスケッチしていてください」と頼んで、Kさんの後ろ姿から描きはじめました。それからKさんの座っている横の岩、そして眼下の岩や渓流、そして対岸の紅葉という順番で描きました。



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今日は、眼下に広がる沢山の岩や石、そしてその間を流れる渓流を描くのがかなり難しかったです。それでも何とか2時間半で仕上がりました。途中で、かなりの人がスケッチを覗いてくれました。ちいさな子供たちもいました。お母さんに連れられた一人の女の子が、小さなスケッチブックに色鉛筆で描いた花の絵を見せてくれました。スケッチをしていると、みんな笑顔であいさつしてくれるのが嬉しかったですね。私の絵を見ながらいろいろ話しかけてくださる人も何人かいました。絵を描いている人を見ると、なぜかみんな安心するみたいで、首にタオルを巻いたり、何かいい加減な服装だったりしても、「不審者」にみられないのが面白いです。これは、どこでも何時でもそうです。日本はどこでもこんな「絵描き」や「スケッチ好き」を受け入れてくれます。「絵が好きな人に悪い人はいない!」 実にそう思われているんですね。その点、外国ではどうなんでしょうね。聞くところによると、スケッチ道具を抱えた中高年の日本人の集団が外国の町に現れると、外国の人は皆、「何事?」と不思議そうな目を向けるそうです。ヨーロッパとアジアではまた全然人々の態度が違うのかもしれません。私はまだ、外国で本格的にスケッチをしたことが無いので、そろそろそういう経験も積みたいものです。外国で水彩スケッチをしながら、地元の人と身振り手振りで会話するのが、私の夢です。



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