わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

紅葉(もみじ)描き うどんで締める 讃岐かな(香川県高松市栗林公園水彩スケッチ)

2018年11月

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グループ(木曜スケッチ会)で四国の高松市栗林(りつりん)公園に来ました。今日は勤労感謝の日で、この有名な公園には朝から沢山の人が来ていました。栗林公園は江戸初期の回遊式大名庭園で、名前は栗林ですが、実際は松が中心で、1,400本の松の木が植えられている見事な庭園です。園内では外国人のグループ観光客が目立ち、その人達を案内する英語や中国語を話す観光ガイドボランティアの人たちがたくさん活躍していました。試しに一人の高齢者のガイドさんのそばに近づいてその人が話す英語を聞いてみると、なかなか素晴らしい発音で的確な説明で感心しました。多分企業で海外勤務などの経験がある方か、中学・高校・大学などで仕事をされた方が退職後にボランティアをされているのでしょう。退職後の生き方としてはとてもいいと思います。
 
「ボランティア 言葉で讃岐へ 招き入れ」
 
園内は広々としていて、木々で溢れています。背景の山(紫雲山)も少しずつ赤や黄色を増していました。大きな池には人を乗せた小舟も浮かんでいます。本格的な紅葉にはまだ少し早い感じがありましたが、皆さん好天に恵まれた休日を楽しんでいました。


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今日のスケッチ会の参加者は15名。私は南湖とよばれる池のほとりの楓(かえで)岸と名付けられた場所から美しい紅葉風景を描きました。この場所では眼の前の風景がとてもすばらしくて、すぐに「ここで描こう」と決めたのですが、林に囲まれた日陰だったために、2時間ぐらいスケッチしているうちに体が冷えてきました。そのうち風も出てきてどんどん体の芯まで冷やされました。
 
「指先の 冷たさで描く 紅葉(もみじ)かな」
 
この場所は公園の中でも人気のスポットらしく、私が道から少し木立の中に引っ込んだ場所に遠慮勝ちに立てたイーゼルの前を、観光客が次々と通り過ぎて行きます。私の絵に興味をもって、わざわざ近寄って絵を見てくれる人も数人。ベトナムの留学生という若いグループの人達も、習いたての日本語で話しかけてくれました。今は日本中どこでも外国人だらけで、ここ高松も例外ではありません。

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スケッチ開始2時間半が過ぎたところで、どうにも寒さがたまらなくなり、スケッチを終わりにして退却しました。イーゼルに立てかけたスケッチブックも飛ばされるほど強い寒風です。木枯らしでしょう。これからの季節は日向でスケッチすることを第一に考えなければなりません。
 
「ギブアップか 寒さに負けて 情けなや」
 
集合時間の午後1時にぎりぎり間に合って栗林公園東口到着。参加者全員による講評会です。今日も素晴らしい絵が揃いました。観光客の人達が、並べられたたくさんの絵に近づいて「きれい!」と言ってくれました。グループとしては「野外の小展覧会」という感じで、これはとても嬉しいことです。
 
「実際の 紅葉(もみじ)よりきれい 絵の紅葉(もみじ)」


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講評会が終わり、解散。その後、何人かの人と一緒に讃岐うどんを食べに近くの食堂に行きました。コシが強い讃岐うどん。あっさりしていてクセになる。これだと何杯でも食べられそう。芯から冷えた体が少しぬくもりました。


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モンバルキャンソン水彩紙 F10 中目
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分