わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

昭和よ、さようなら・・・岡山後楽園とその周辺のスケッチ会下見

2021年12月6日

 

f:id:yaswatercolor:20211206182956j:plain

 

今週の木曜日に予定されている木曜スケッチ会の場所(岡山後楽園とその周辺)を下見に行きました。岡山後楽園は月曜日で入場者は少なく、平日だとスケッチをしても多分入場者の邪魔にはならないと思いました。紅葉がかなり終わっていて冬の木立が目立ちます。地面にその落ち葉があれば絵になりやすいのですが、落ち葉は清掃の人によってきれいに除かれていました。今はちょうどサザンカの花が咲き始めていす。全体にとても広い庭園なので、絵にするにはポイントがつかめなくて結構難しいと思います。庭園から見える岡山城もちょうど今は改修工事中で工事用のカバーをかぶされていました。庭園内の建物を描くか、木立を描くか、広い芝生を描くか、池を描くか・・・。今回はなかなかポイントが絞りにくいでしょう。ここでどんな構図を選べるか、それで絵の面白さが決まります。一人ひとりの力と個性の見せどころです。

 

12月第4週の木曜日には後楽園を出て、旭川を渡った対岸から後楽園、旭川、付近の町並を描く予定です。旭川を渡る鶴見橋のほとりには戦争の空襲で焼け残った古い民家が軒を並べ、絵かきにとってはとても魅力的な場所でした。ちょうどNHKの朝ドラ『カムカム・エヴリバディ』で描かれているような雰囲気の町並みがあり、ああ、あの辺りに多分あのドラマの安子のあんこ屋があったんだなあ、と思ってテレビを見ていたのでが、今日そこに行ってみると、何と多くの古い家屋が一斉に壊されて辺りがきれいな更地になっていました。工事用車両が忙しく動いています。どうしてあの古い素敵な雰囲気の町を壊してしまったんだろう・・・。本当にびっくりしました。落胆の気持ちとくやしさでいっぱいです。新しく川べりに市民の憩う広い空間を作りたかったらしいのですが、あの昭和レトロの町はすっかり姿を消しました!

 

新型コロナで2年ほど行かなかった間に、町がどんどん変わっていく。大好きだった町が消えている。代わりにすっきりとした人工的な(無感動な)風景が現れる・・・。これでいいんでしょうか。多分東京なんて、再開発でもっともっと何十倍何百倍も大規模に懐かしい大切な江戸の町並みや風情が消えていってるんでしょうね。

 

日本は古いものを全く大事にしない国です。昔をこんなにあっさり切り捨てていっていいのでしょうか。旭川河畔は岡山で一番好きな場所だったのに残念。昭和よ、さようならです。