わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

退職の 初日の 一日 静かなり

20144

 

退職前の3月の忙しい毎日が終わって,今日は41日。嘘のような1日でした。朝はいつものように5時起床。しかし,いつもと違ってゆっくり食事。平日に始発バスの時間を気にしないで食事をするのは何年ぶりでしょうか。

食事の後6時半に,いつも通勤途中の公園でやってきたラジオ体操と違って,今日はテレビ体操を自宅でのんびりとやりました。そして,それから外に出て30分間近所をウオーキングしました。帰宅してポケットのキーホルダーを探すと,いつも持っていた職場の鍵はもうキーホルダーには当然なくて,自宅の玄関の鍵が1本あるだけです。何というシンプルさ。似たような鍵が二つあってどっちが家の鍵でどっちが職場の鍵かもう迷わなくていいのだ,と気がつきました。



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ウオーキングから帰宅してパソコンの前でいつものようにメールをチェック。職場のメールもチェックしましたが,昨日までとは異なってメールの少ないこと。それはそうでしょうね。さて今日の最初の仕事は年金の書類書きでした。これが結構厄介でした。書類書きの途中で,年金を受け取る郵便局の証明印が要ることがわかって,それをもらいに車を使って郵便局へ,そして住民票の写しをもらうために更に市役所の支所に出かけました。そしてそれらがそろってやっと年金の書類完成。あーあ,やれやれです。疲れました。職場の机と違って家の机は狭いので,作業中に書類がごちゃごちゃになりました。午後も,退職の挨拶状を書いたり他の小包を準備する作業をしたりで,それが午後3時に終了。それら郵便物を発送するために,今度は自転車で郵便局へ。もう今日から年金生活者ですし,消費税もあがったので,近いところへの用事に車を使うのはすこし控えようと思ったわけです。

 

忙しいのですが,とにかく静かです。人と話すことが仕事の一部だったこれまでの生活と違って,周りに人がだれもいない環境での静かに黙っての作業。誰にも邪魔されなくていいんだけど,うーん,これは意外と気分が滅入りますね。私は比較的無口な方なのですが,それでも会話は好きです。人と話すことがもっと好きな人は,この静かさにはきっと耐えられないでしょう。大量退職をしている団塊の世代が「団塊うつ」になっているとよく聞きますが,これは本当に自分達で努力しないと,自然に「毎日,人との会話がほとんど無い世界」に突入してしまいます。ああ,こういうことなんだ,と老人の孤独の実態がよく分かりました。やはり退職者のグループ活動は必須ですね。趣味のグループでいいので,積極に仲間をつくるべきです。そしてなるべく若い人たちと接することが大事です。

 

それと,自分の新しい目標を立てるのは大事ですね。若いときは5年計画ぐらいの大きな目標をもつのがいいのですが,退職者だと2年ぐらいで達成できそうな目標がいいと思います。それをやり遂げて達成感を持つことが,人生の満足度の向上につながるでしょう。

私の経験だと,毎日朝,15分は必ず好きな本を読むとか,毎日1万歩は歩くとか,必ず絵を11枚,簡単なデッサンでもいいから描くとか,ラジオで基礎英語や英会話を聞くとか,そんなことを2年間続けたあとの満足度って意外と高いのです。もう大変な仕事をするのは若い世代に任せて,健康維持と,自分の満足度のために生きればそれでいいのです。

それが「団塊世代サバイバル(生き残り)」の道でしょう。