幕張は　コンクリートで　出来た街　(千葉県千葉市美浜区幕張　水彩スケッチ)

2014年3月

千葉の幕張に来ました。現役の仕事で最後の出張です。幕張メッセで会議がありました。東京駅から京葉線快速で30分，海浜幕張駅で電車を降りると，ニョキニョキっと高層ビルが建っています。しかし，それほどビルに威圧感がないのは，周りが広々としているせいでしょうか。あるいはまだビルの数が少ないせいでしょうか。東京湾沿いの埋め立て地にビルが建っているのですが，ビルにあまり美しさを感じない私には，このビル群は人工的な殺風景な景色に見えました。ビルが新しいうちはいいのですが，これが100年ぐらいたつと，どうなるんでしょうね。

ここ幕張は，大きな企業が中心オフィスをもっていたりして，幕張新都心という呼び方もされる新しいビジネスセンターのようです。しかし，ここに毎日電車で通って仕事をして，果たして幸せだろうか，と人ごとながら心配になりました。私は田舎に住んでいるせいか，どうもこの緑の少ない環境や人工的なコンクリートの塊が好きになれません。木や森のにおいなんてほとんど感じられない街です。海もかなり遠そうです。

幕張メッセには，初めて来たのですが，ここは展示場が大きくて有名です。もっと高層のビルなのかと思っていたのですが，低層の広い建物でした。これだとまだ落ち着きます。しかし，意外と「巨大な展示場」というわけでもないですね。海外に行くと，度肝を抜かれるような広大な展示施設があったりしますので，これだと普通の施設といえるでしょう。

幕張は多くの人が訪れる場所なので，ホテルやレストランは沢山あります。ただ，ホテルは予約で押さえられていて，一般の人はなかなか幕張メッセの近くに部屋がとれません。今日は幸い会議の主催者がホテルを確保してくれていました。今日泊まったホテルは海浜幕張駅の近くの高層のホテルでした。その最上階14階の部屋の窓から朝の景色をスケッチしました。ビル群の向こうに東京湾が見えます。ビルはよく見るといろいろな色をしていて，なかなかカラフルです。単なるコンクリートの塊にならないように，建築家が工夫しているのが分かります。ビルの下を走る長い電車は都会のシンボルです。電車を描くことで街に動きがでます。