わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

モネ 「雪の中の汽車」模写

20141

 

今朝起きて部屋のカーテンを開けてみると,外は雪。ほんのわずかですが,隣家の屋根が白くなっていました。625分からのテレビ体操をしてから,身支度をして近所をウオーキング。まだほの暗い田舎道を元気に歩いて約30分。田んぼやブドウのハウスの屋根がどこも雪で白くなっていて,まさに冬景色そのものです。こんな朝早くから雪の景色を野外スケッチしたら意外とおもしろいだろうなあ,と思いながら予定のコースを歩き終えて帰宅しました。実際は,こんな寒い中で朝からスケッチしていたら,「変人」と思われるかもしれませんね。しかし,一度やってみたいです。そして,どうせやるなら,本当に雪深い北国の田舎で,雪で足をとられそうになりながら,白い息をハーハーと凍える手に吹きかけながらやりたいですね。多分寒くて30分ともたないでしょうが。

 

そんな,夢のようなことを考えながら,今日はモネの「雪の中の汽車」を水彩で模写しました。鉄道のスケッチは魅力があります。実際動いている電車などをさっとスケッチできればいいのですが,難しいので,線路や駅舎だけ描いたりします。それでも十分旅行の気分になります。このモネの絵では,蒸気機関車のヘッドライトの光と機関車の前面の赤黒い色が生きています。全体に暗い冬景色のなかで,このライトの光と車体の赤い色だけが画面に明るさや暖かさをもたらしています。葉を落とした木の列や手前から遠くに伸びる木の柵,雪をかぶったレール,蒸気機関車の煙突からでる煙,などを描いていると,だんだんこの絵の状況の中に入り込んでしまうので不思議です。本当に機関車の汽笛が聞こえ,煙がにおってきそうです。


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