わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

海老原喜之助「ポアソニエール」模写 (水彩画)

20133

 

洲之内 徹著「気まぐれ美術館」(新潮文庫)および「洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵」(求龍堂)は、どちらも美術評論家であり絵のコレクターであった洲之内 徹の心持を伝える面白い本です。これらの本を読んでいると、絵のコレクターとは一体どんな人間なのか。有名で個性的な洲之内がどんな絵に惹かれていったのか、どんな絵に価値を見つけていたのかがよく分かります。収集された絵を見て、こんな絵のどこがいいんだろう、と不思議な気持ちになる絵もあれば、これはいい絵だな、と洲之内と同じ気持ちで、つよく心を惹かれる絵もあります。素人である私にでもわかることは、洲之内は上手にうまく描かれている絵は、決して手に入れたいとは思っていないことです。


イメージ 1


 

洲之内 徹が気に入った絵の中で、私も特に好きな絵は、海老原喜之助の「ポアソニエール」です。まず、画面の青と緑がきれいです。そして女性の静かな表情。魚を頭にのせて運ぶ女性、何とも不思議な雰囲気です。清楚で、なにか宗教的でもあります。ほっと心が救われる。今回は墨筆と水彩でさらっと描いてみました。




イメージ 2



イメージ 3