わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

春が来て 会えたね 今年も この場所で (ソメイヨシノ開花 色鉛筆スケッチ)

20133

 


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また花の季節がめぐってきました。3月の桜は、待ちに待った春の訪れを告げる花である一方で、学校や職場での親しい友達や仲間との別れを告げる花でもあります。卒業式や送別会の後、ちょっと淋しくて感傷的な気分になり、落ち込んでしまうのがこの季節です。そういえば昔、「春なのにお別れですか」と切なく歌う歌がありましたね。今日は夕方に岡山市北区の総合グラウンドの桜をゆっくり楽しみました。まだ3分咲きぐらいで、桜並木の下にはまだ2,3の若者グループがシートを広げているだけです。でも今週の週末には、きっと大勢の人でにぎわうでしょう。背景の建物は、明治43年に建てられた旧日本陸軍の建物で、現在は総合グラウンドのクラブハウスとなり、レストランや喫茶として使われています。


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サクラはやはりかわいいですね。5弁の花の白さが清楚です。また会えたね、とつい声をかけ、木の幹に手を触れ、木肌を手で撫でます。今年も咲いてくれて、有難う。毎年、健気に花を咲かせる桜の木々に感謝です。この日本中に咲くソメイヨシノは、江戸時代末期に、江戸市中の染井村の植木屋が、異なる2種類の山桜の交配で作った1本の木から、挿し木や接ぎ木で増やした園芸種で、明治政府が国花として学校や警察所や役場などに積極的に植えることを奨励し、そのおかげで日本国中に広がった植物です。すべての個体が遺伝的に同じ性質をもついわゆるクローン植物で、普通の植物のように雌しべで受粉して実がなることは有りません。確かに桜の木にはサクランボがならないですよね。クローン植物のせいか、病気や害虫に弱く、寿命は数十年です。それに比べて日本に古くからある山桜は、種から育ち、大きく長生きし、数百年と生き続けるものがあります。花や木も、人の都合で繁栄させられたり、滅びたりと、まあ、命を翻弄されているのかもしれませんね。


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今日は、かなり前に描いたソメイヨシノの色鉛筆スケッチをのせます。皆さんも週末、どこかで桜の水彩スケッチが出来たらいいですね。



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