わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

南国の 土佐の山道 馬路村(うまじむら) (高知県安芸郡馬路村 水彩スケッチ)

20131月 (20122月のスケッチより)



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バススケッチで高知県の馬路村に来ました。ここに来るには、高知自動車道四国山脈を越えて高知市の手前の南国インターまで来て、高速道路を降り、それから高知湾沿いに東へ向かいます。しばらく国道55号を走って、安芸市を経て安田町へ、それから県道に入るとしばらくして馬路村に着きます。



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うーん、かなり長い道のりでしたね。四国の玄関口である瀬戸大橋から片道3時間ぐらいでしょうか。正直言って、ちょっと遠かった。それと、土佐湾沿いの国道から眺める黒潮の太平洋が、雄大というか怖いぐらい黒々と広がっていて、東南海・南海大地震が想定されている中で、ここでグラっときたらもうおしまいだね、と正直かなり心配な気分になりました。実際いつ起きるか分からない巨大地震と大津波土佐湾だと10から20メートル、場所によっては30メートルの大津波が押し寄せるとなれば、これは現実の問題として、ここに住んでいる住民の皆さんの安全が本当に心配になりました。とはいえ、住み慣れた場所を離れてどこにも行きようは無いわけですし、本当にどうしたらいいんでしょうね。観光客も減ったりしていないでしょうか。心配です。


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この馬路村は、ゆずの産地として有名です。ゆずの絞汁などを使った加工食品を最近沢山売り出しています。確かにゆずの森など、あちこちにゆずの木があり、黄色いゆずがなってます。まさに村は南国の雰囲気でした。ただ、この日はあいにくの強い雨。参加者の多くが馬路温泉の建物の中でスケッチされたのですが、私はちょっと外にでて、雨の中傘をさしながら安田川と川にかかる橋をスケッチしました。雨が本降りで、絵具がのりません。すぐに流れてしまいます。それで結局、ぼーっとした彩色の絵になってしまいました。しかし、現場で描いたので、雨の雰囲気は出ています。山は冬なのですが、植林された杉の木立が雨に濡れてきれいでした。山の中なのに、住宅は意外とモダンで、近代建築が多い村です。多分馬路農協を中心としたゆず製品の販売で村も経済的に潤っているのがわかります。山の中なのに、元気のある村です。もっと天気がよかったら、本当に南国らしさが味わえただろうにと、すこし残念な旅でした。



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