わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

大山(だいせん)の赤松林を水彩スケッチ

20127

 

鳥取県の国立公園大山です。雨にぬれる広大な赤松林が印象的でした。松の一本一本がすくっと立って、それぞれの樹高が高く、緑葉が明るく、赤い木肌が実にきれいです。枝打ちなどして、かなり管理が行き届いているのでしょうか。樹林の健全さがよくわかります。大山はブナ林(西日本最大のブナ林と言われています)が有名ですが、赤松林もまた見事です。最近は身近に元気な赤松林をあまり見なくなりました。気候変動や、松枯れ病などの影響、また、林業の衰退などがこの原因なのでしょうか。

 

大山の中腹の桝水高原近く(米子市から車で意外と近い)に来ると、大山が正面から見えます。また、北を向くと弓ヶ浜半島島根半島日本海、中海と、雄大な景色が見渡せます。昨日は大雨警報が出て、JRが止まるなど、この地方もかなり雨の影響が心配されましたが、大きく崩れはしませんでした。終日、霧雨のような雨が降りつづき、そのせいで赤松林の美しさが際立ちました。

 
今朝も、朝から霧雨、そして曇り。ホテルの窓から見える赤松林と、はるかに見渡せる日本海。絶景です。朝6時から1時間半、ホテルの窓越しにスケッチしました。そしてホテルの近くの大成池にも出かけて、1時間スケッチしました。

イメージ 1


ホテルは中国や韓国の団体旅行の人たちでにぎわっていました。 あちらの若い人たちは積極的で、何か自信に満ちた表情をしていますね。それに比べて、日本の若者はおとなしく、控え目。それぞれの国民に、その時代を映す個性があって、それはそれでそれぞれにいいなあ、と思いました。「東アジアの時代」の到来をこういうところで実感します。


イメージ 2

 
大山は標高1,709 m。その昔、朝鮮半島から海を渡って日本に行こう(戦争、紛争から逃れよう)とする人々にとっては、この山が大事な目印になったそうです。それほど大山はきれいに海岸線からそびえたち、地元の人たちは、この山を「出雲富士」とか、「伯耆富士」とか、呼んでいます。

イメージ 3


イメージ 4