秋雨が 降って筆置く 不老川 (岡山県備前市伊部(いんべ)水彩スケッチ)
2017年10月
木曜スケッチ会で伊部で2度目のスケッチをしました。参加者9名。今日は朝からちょっとあやしい天候でした。明け方までかなり強い雨。JR伊部駅前についた頃には曇り空。次第に天気は回復との天気予報に期待をかけていましたが、実際にはスケッチの途中から不情の雨。ただしそれほど強くは降りませんでした。今日は伊部の町を流れる不老川と伊部橋、そして遠景に備前焼の窯元のレンガの煙突を描きました。伊部橋は橋の側面などに備前焼の陶板が使われている贅沢な橋です。橋の片側は蔦が覆っていて、ちょうど紅葉が始まっていたので橋全体がきれいな赤、黄、緑色になっていました。
スケッチの途中で雨が降り出すと、近所の人が気の毒がって家の軒先を貸して下さいました。皆それぞれに雨をしのぎながら予定通り3時間のスケッチ。終わって見るととても雨の日らしいスケッチになりました。多分これが現場で描くいい点なんでしょうね。スケッチブックの絵の具が雨で流れて思い通りに色がつかない。画面が乾かないので、上から色をかぶせるとせっかくのきれいな色が混じり合って濁ってしまう。しかし、後で見るといかにも雨降りのスケッチだなあという感じになっています。スケッチが終わって皆で講評会をやっている頃には雨は完全に止んで青空も見えてきました。
最後に、雨に恨みをこめてもう一句。
君の名が この雨降らす 不老(ふろう)川
モンバル・キャンソン水彩紙 F10 中目
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:3時間