わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

瀬戸内の 素朴さ漂う 赤穂線 (岡山県備前市日生(ひなせ) 水彩スケッチ)

2017年9月


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JR赤穂線は、岡山駅と(厳密には岡山駅の3つ東の東岡山と)兵庫県の相生(あいおい)駅を結ぶ57.4kmの路線です。車窓にはとてものどかな瀬戸内地方の田園風景が広がります。沿線には、冬の裸祭で有名な西大寺竹久夢二の生まれた邑久、刀剣博物館のある備前長船備前焼の窯元の高い煙突が立ち並ぶ伊部(いんべ)、赤穂浪士播州赤穂、江戸時代の赤穂藩の塩の積出港で古い町並みが美しい坂越(さごし)などがあり、実はとても素晴らしい観光ゾーンなのです。赤穂線山陽新幹線山陽本線よりもう一つ海側を走るので、すぐに海が見えそうな気がするのですが、実際には岡山から赤穂線に乗った場合、日生(ひなせ)で最も海が近くなります。


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備前市日生(ひなせ)は岡山県南東部にある漁港で、となりの兵庫県まですぐという位置にあります。日生はカキの養殖で有名で、港には瀬戸内の水産物を扱う「五味の市」が立ち、沢山の観光客を集めています。カキのお好み焼き、カキオコで町おこしをしており、シーズン中はカキオコの店の前には行列ができます。2015年に美しい備前日生大橋が開通し、日生の目の前の鹿久居島へ車で行けるようになりました。この島はみかんで有名です。いずれにしても、暑い今の時期は日生はちょっとシーズンオフで、久しぶりにスケッチで訪れてみると、人が少なくてとても静かでした。


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朝9時半にJR日生駅に着いて、歩いてすぐ目の前の日生港に行って、備前日生大橋を背景に港の風景を描きました。まだ夏の日差しでしたが、風はかなり涼しくなっていました。何より、空が秋の空です。スケッチ時間は2時間半。日生には小さな造船所もあって、ここもとてもよいスケッチポイントです。昼食は近くの和食の店で「天ぷら定食」。これが何とも言えず美味しかった。日生では当然、海産物の料理がおすすめです。



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モンバル・キャンソン水彩紙 F6 見開き
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分