わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

備前焼 祭りの前の 静けさや (岡山県備前市伊部 備前焼登り窯 水彩スケッチ)

2017年9月


イメージ 1

 
木曜スケッチ会のグループ21人で備前市伊部に来ました。今日は未明までかなり強い雨。しかし、JR赤穂線伊部駅に着く頃には雨はすっかり上がって、天気はその後次第に回復してきました。気温は高くも低くもなく、湿度がやや高いほかは快適でした。
 
伊部の駅から北に7,8分歩くとすぐに旧山陽道にぶつかります。平日のせいか、人通りがほとんどありません。道沿いには赤いレンガ作りの煙突を備えた備前焼の窯元と、そこで出来た備前焼を売る大きな店が並んでいます。備前焼ファンにはたまらない雰囲気の通りです。10月の第3日曜日(今年は15日)とその前日の土曜日はここで毎年恒例の備前焼まつりが開催され、多くの人で賑わいます。「祭りの前の静けさ」なんでしょうか、それにしても備前焼を買いに来る人が少ない。実は、備前焼の店に入ってみると、びっくりするぐらい高価のものばかりが並んでいて、ちょっと手がでないという感じがあります。それと、日用品として備前焼を一旦買うと、これが丈夫でなかなか壊れないので、買い替えの必要がないということもあります。

イメージ 2

 
今日はこの旧山陽道から更に北東へ2、3分歩いたところにある天保窯(てんぽうがま)をスケッチしました。ここは備前市指定の文化財になっています。ここの登り窯はやはり描く価値があります。伊部に来る前はあの特徴的なレンガ造りの煙突をどれでも描ければそれでいいと思っていたのですが、この登り窯を見ると、やはりこの長い窯全体を描きたいと思いました。曇り空で強い陽の光が差さないことを幸いに、3時間の間、気分良く集中してスケッチしました。描いてみると、窯というのは意外と単純で描きやすいと思いました。やはりレンガの煙突が一番のポイントです。外に積んである薪などにもそれらしい趣があります。登り窯自身と周囲の状態は、結構適当というかいい加減というか、雑然としていてあまり構っていない感じがあります。この雑然さを表現するのがむしろ難しいかもしれません。

イメージ 3

 
帰りに仲間の人と駅の近くで昼食を食べ、お土産に「備前焼せんべい」を買いました。こちらの方は同じ「備前焼」でもとても安い「備前焼」です。
 

イメージ 4


ラングトン水彩紙 F6 2
青墨筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:3時間