わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

冬枯

2023年1月18日

 

「冬枯やコロナが攻めるまた攻める」

 

昨日の岡山県の新型コロナによる死者は過去最高の20人。第8波もあなどれません。もうそろそろピークアウトして欲しい。そのためには引き続きのワクチン接種とさらなる予防の徹底です。この波がいつまで続くのか、そしてまた次の波が来るのか、変異株が新たに現れるのか、心配は尽きません。

 

病院での新型コロナ検査のシーンももはや日常になってきました。行きつけの病院やその他の病院でも医師と看護師がペアになって防護服を着てフェイスシールドを顔につけて対応しています。これも大変な緊張の作業でしょう。

 

今日の季語は「冬枯」。『新版 今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で「冬枯」を見てみました。

 

「草木が枯れ尽くすのみにとどまらず、野山も庭もみな荒涼たる冬景色となること。心象風景に重ねて詠む場合もある。」

 

「冬枯」を季語にした句を一つ。

 

「冬枯や水の溜まりし寺の庭」   前田普羅

 

冬の寂しさ侘しさを寺の庭で詠んだ句です。地味な表現ですが、あまり人が気が付かないささいなことに美しさを見出している作者の鋭い観察眼。何でも俳句になるんだなあと感心させられます。瞬間瞬間の風景を切り取って詠むという俳句の王道を示してくれています。見習わなければと思います。

 

 

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