わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

葉牡丹

2023年1月29日

 

「葉牡丹や淋しき庭の救世主」

 

今日の季語は「葉牡丹」。ここで詠んだ通り、葉牡丹は冬の何もない庭に明るさをくれる貴重な植物です。何となく一般的過ぎて自分で買うのはためらわれるのですが、今年は妻が近くの園芸店で買ってきました。植えた当初は正直言って「やれやれ」という気持ちがありました。しかし徐々に存在感を増す葉牡丹。とにかく大きなキャベツのような葉が元気いっぱい。朝も夕方も、余り光のない時間帯にパッと明るさをもたらしてくれます。

 

『新版今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で「葉牡丹」を見てみました。

 

「キャベツの仲間だが結球はしない。こまかく波打った中心の葉が赤紫やクリーム色をしており、まるく花のようにひろがるので、鑑賞用に植える。」

 

「葉牡丹」を季語にした句を一つ。

 

「葉牡丹のひとつひとつの夕明り」   森口千恵子

 

白クリーム色の葉牡丹は夕暮れ時でもくっきりと見えます。まるで光を放っているように。本当に不思議な明るさです。そして赤紫色の葉牡丹も妙の魅惑的な色彩で見る者の目に迫ってくる。本当に不思議な存在感のある植物です。

 

 

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