わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

初茜(はつあかね)

2023年1月3日

 

「おごそかに山輝けり初茜」

 

今朝の散歩道で見た風景。近くの山が朝日を浴びて茜色に輝いていました。それで今日の句の季語は「初茜」です。

 

『新版 今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で、「初茜」を見てみました。

 

「初東雲(はつしののめ)と同様、太陽が昇りきる前の空のこと。初日の出にちなむ季語だが、太陽の上る前の、暁光に染まった雲や空が、明るさを増し、やがて茜色となって鮮やかに染まっていく情景をいう。初空関係の季語では時間的に最も早い時期。」

 

「初茜」を季語にした句を一つ。

 

「機種立てしより全翼に初茜」      土生重次

 

初日の出を見ながら一番機が飛び立ったのでしょう。見事な茜色の空と雲。そして茜色に輝く主翼や尾翼。多分、地面から飛行機を見上げているのでしょう。見事な描写です。