わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

凍星(いてぼし)

2022年12月16日

 

「凍星や庭の鉢植え軒下に」

 

今日の季語は「凍星」。これからの季節にふさわしい季語です。夜間から明け方にかけて凍りつくような寒さになりました。庭や玄関先に置いている鉢植えの植物を軒下に移しました。軒下だと北風や霜や雪をしのげて、植物も幾分楽かなと思います。

 

あと気になるのは、夏の間に大きく枝を伸ばしたサルスベリの枝落としです。サルスベリはこの時期強く剪定しても、春には元気に新しい芽を出して枝をのばします。それと、綺麗に紅葉しないで枯れてしまった紅葉の枝落とし。もう復活しそうにない枝を選んで切ります。更に夏の間伸び放題になっていた草とり。これはかなり時間がかかる厄介な仕事になります。

 

庭仕事は不思議で、すこしでもやると気持ちが落ち着きます。毎日少しずつでも、とてもいい気分転換になります。

 

さて、「凍星」を季語にした句を一つ。

 

「凍星のわれをゆるさぬ光かな」    鈴木真砂女

 

凍星・冬星を季語にした句はとても多いです。冬の寒さのなかで輝く星なので、何かしら厳しさ、寂しさを伝える精神的な句が多いと思います。この句もそうです。自分を許してくれそうもない光を冷たく放つ冬星というイメージです。季語がとても大きな役割を果たすいい例だと思います。それに比べて私の冒頭の句は単純で、とても寒い夜を避けるために植物を移動させたということを述べた句です。こんな句でいいのかどうか、分かりません。