如月(きさらぎ)
2023年2月24日
「如月や早一年のウクライナ」
ロシアによるウクライナ侵攻からちょうど一年となりました。戦争の長期化が懸念されています。世界はどうなっていくのか。何となく楽観視できない雰囲気になってきました。日本の安全保障もそうですが、戦争に伴うエネルギー問題や食糧問題もとても心配です。
今日の季語は「如月」。『新版今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で「如月」を見てみました。
「陰暦二月の異称。寒さが残っていて更に着物を重ねて着るという着更衣(きさらぎ)の意味という。新暦に直せば、仲春で三月半ばから四月半ばをいうことになるが、実作ではややうそ寒い早春の趣を詠むことが多い。」
「如月」を季語にした句を一つ。
「きさらぎや膝まんまるなおんなの子」 小沢信男
ひらがなを使ったやさしい雰囲気の句。女の子のかわいらしさがよくわかります。私の敬愛する俳句の大先輩で愛読書『俳句世がたり』(岩波新書)の著者である小沢さんの句として覚えておきたい句です。