わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

七日(なぬか)

2023年1月7日

 

「奈良名物葛菓子食べし七日かな」

 

スケッチ会のメンバーで昨年奈良市に移って行ったFさんが奈良の名物を送ってくれました。葛餅です。それでこれを俳句に詠もうとした時、葛餅が夏の季語であることを知りました。仕方なく、葛餅を葛菓子に変えて詠みました。

 

今日の季語は「七日」。『新版 今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で、「七日」を見てみました。

 

「一月七日をいう。この日、七日粥を食べ、七日正月を祝い、関東ではこの日に松飾りを取り払う。なお、中国では元日から八日までを、鶏・狗(いぬ)・豚・羊・牛・馬・人・穀(こく)に当てはめ、七日は人の日に当たるため、人日(じんじつ)と呼んだ。」

 

「七日」を季語にした句をひとつ。

 

「山畑に火を放ちをる七日かな」    大峯あきら

 

農家は正月が終わって畑仕事に入る日なのでしょう。山畑に火を放って枯れ草を燃やし、次に備えていくのだと思います。正月は朝の散歩道で農家の人には会わなかったのですが、多分農家独特の習慣やスケジュールがあるのでしょう。もう明日ぐらいからは会えるのかもしれません。