わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

松過ぎ

2023年1月8日

 

「松過ぎて今日は得意のカツカレー」

 

昨日玄関の松飾りを取りました。鏡開きはすでに早めに終わりました。もちにカビが生えるので早めに回収。町内のどんど焼きは新型コロナの影響で今年も中止。したがって、正月の行事はすべて終わりました。

 

お雑煮は大好きですが、さすがに連日続くと飽きます。食事も少しずつ日常に戻っていきます。今日は日中とても暖かく、太陽の光もこころなしか強く感じました。これからどんどん春に向かって季節が進むのでしょう。

 

今日の季語は「松過ぎ」。『新版 今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で、「松過ぎ」を見てみました。

 

「正月の松飾りを取り去った、関東では七日過ぎ、関西では十五日過ぎをいう。十五日を小正月・女正月と呼び、二十日を二十日正月と呼び、だいたいこれで正月の行事は終了する。ほっとした気分とともに、一抹の寂しさが伴うことば。」

 

「松過ぎ」を季語にした句を二つ。

 

「松過ぎの少し熱めの湯の加減」   高澤良一

「松過ぎて太田胃散もなべて暇」   高澤良一

 

この作者の句は素直で気楽で伸びやかでいいです。こんな自由な句でもいいんだと納得し、また勇気づけられます。日々の日常を詠む句はまるでメモ代わり。こういう句風にあこがれます。