冬日
2022年11月20日
「林間に広がる光冬日かな」
今日の季語は「冬の日・冬日」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬の日・冬日」を見てみました。
「時候として冬の一日をさす場合と天文として冬の陽光をさす場合がある。冬至までは日が短くなりそれ以後はわずかずつ日が伸びてゆく。しかし気温は冬の最後(大寒)が最も寒く、冬から抜け出す実感はなかなかない。」
「冬日」を季語とする句を一つ。
この句の場合、冬日は上の歳時記の説明の「冬の陽光をさす場合」に当たります。空をあえて大空と表現し、その空の片隅に太陽があると詠むことで、冬の太陽の位置を的確に伝えています。この句をくり返し読むと、句の上手さがじわじわと分かります。私の今日の句の冬日は「時候として冬の一日をさす場合」に該当します。