わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

山茶花(さざんか)

2022年11月19日

 

山茶花や何もせぬ間に日は落ちぬ」

 

今日の季語は「山茶花」。日がずいぶん短くなりました。朝6時に部屋のカーテンを開けると外はまだ暗いまま。そして夕方は4時頃には日が傾き始め、5時を過ぎるとあっというまに暗くなります。ちょうど山茶花が咲き始める時期なので、この季語と日没の早さを合わせてみました。

 

最近は一日のうち、特に午後の1〜2時間、長くなると3時間ぐらい俳句をひねっています。これはという句がなかなか頭に浮かばず悩みます。そんな時は途中で眠くなって寝てしまうことが度々で、「あーあ今日も何もしなかったなあ」という思いに。しかし俳句つくりが嫌いな訳ではなく、むしろこうやってゆっくり俳句をつくることができることを喜んでいます。

 

今日の季語「山茶花」を『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で見てみました。

 

「椿に似た花を初冬に開く。一重のもの八重咲のもの、白、ピンク、しぼりなど、形・色ともにさまざま。咲き終わると花びらは散るが、垣の根元などにびっしり散り敷くさまも美しい。この花の咲く頃には好天が続くことが多い。」

 

山茶花」を季語にした句を一つ。

 

山茶花に残る日すでに光なし」   千代田葛彦

 

日が短くなって、山茶花の花を見ている作者ももうすぐ日没になることを感じているようです。調べていみると、山茶花と日の短さを詠んだ句が結構多いと思います。