わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

冬の星

2022年11月18日

 

「冬星や空に煌(きら)めくドロップス」

 

今日の季語は「冬の星」。俳句を詠むにあたり、外に出て夜空の撮影に挑戦しました。しかし、周りの人家から漏れる光の影響で撮影は困難。やむを得ずよく輝いて見える星一つだけを撮りました。

 

『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬の星」を見てみました。

 

「冬は夏と並んで一等星の数も多く、さらに空も澄み切って星の美しい季節。初冬の昴(スバル)、冬を通じてのオリオン、シリウスなどは冬の代表的星座や星である。」

 

冬の星は俳句にしたくなります。実際、この季語を使った俳句は多そうです。

その中の一句。

 

「寒昴身のすきとほるほどひとり」    椿 文恵

 

スバルを寒い夜空に見上げている自分。身の透き通るほどひとりという表現がすばらしい。自分対宇宙という感覚でじっと星を見つめている作者の心情が伝わってきます。この冬は何度も夜空を見上げて星を眺めたいと心から思いました。