わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

かぼす

2022年10月5日

 

「一箱のかぼすの届く日暮れかな」

 

今日の季語は「かぼす」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「柚子(ゆず)・酢橘(すだち)・橙(だいだい)・かぼす」を見てみました。

 

「柚子は、日本料理に欠かすことができない香りのものである。椀の吸口や和えもの、煮物の盛りつけにそえたり、くりぬいて柚釜(ゆがま)にもする。酢橘、橙、かぼすなども、魚料理や松茸料理を引き立てる。」

 

このかぼすの小箱一箱を大分県の知人から送ってもらいました。何にでも使えるかぼすは、これから冬に向けての料理に役立ちます。

 

「柚子」を季語にした句をひとつ。

 

「眉寄せてかぼす絞るもうつくしく」    三島広志

 

俳句はこんなふうに素直に詠めばいいんですね。夕食の団らんが目に浮かびそうです。