わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

秋の雨

2022年11月1日

 

「まどろみの午後や窓には秋の雨」

 

11月になりました。今日は朝から冷たい雨。部屋にはエアコンの暖房を入れっぱなし。日課の散歩も諦め、部屋で俳句をひねる一日となりました。こんな日は意外と次々と句が頭に浮かんできます。しかし、その大部分が駄作です。あっ!いいな!と思ってノートに書き留めるのですが、しばらくしてもう一度見ると何の情緒もない言葉の羅列でがっかりします。そしてそのうち眠くなります。

 

しかし、一度作った句をそのまま捨てずにいろいろ推敲するのも大事です。このプロセスが意外と楽しいです。言葉を入れ替えたりしているうちに思いがけずいい句になるのが面白いです。たった5・7・5の17文字の世界。この17文字の中で、どれぐらい詩情豊かな表現ができるかがポイントだと思います。初心者なので、なかなか上手くはできません。毎日続けることが大事でしょう。

 

当面の目標は今年の末まで続けること。そうすると6月以来ほぼ半年になります。一日一句で180句。まだまだこんなもんです。500句、1000句は遠い遠い先の話。それまで果たして元気で生きているのかも分かりません。しかし妙に挑戦心が湧いてきます。このブログ自身も現在連続投稿1年10ヶ月を経過しました。連続2年までは何とか頑張りたい。2年過ぎたら、あとは気ままに進める予定。

 

「秋の雨」を季語にした句を一つ。

 

「牛の子が旅に立也秋の雨」      一茶

 

いつの時代も秋の雨はさみしさを伝えます。一茶が詠んだ情景も牛の子の哀れと季節のさみしさとを見事に表現しています。農家で生まれて飼われていた子牛が他所に売られて行くのでしょう。昔は牛はもっぱら農耕用に飼われていたので、子牛は大事な収入源です。今みたいに、育てて最後は人間の食糧になってしまうのではないので、それが救いです。現在の牛・豚・鶏などの家畜の旅立ちは本当に可愛そうだと思います。