わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

コスモス

2022年9月30日

 

「コスモスや空に飛び立つ一番機」

 

今日の季語は「コスモス」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「コスモス」を見てみました。

 

「メキシコ原産のキク科の一年草。白、ピンク、深紅色など、濃淡さまざまの花があり、かすかな風にも揺れて美しい。花壇や道路沿いにまとまって植えられることが多く、秋の最も親しまれている花の一つ。」

 

ちょうど早朝の散歩時間に、近くの岡山空港から羽田行きの一番機が飛び立ちます。その飛行機が上空を旋回していくのがよく見えます。散歩道に咲くコスモスのそばからそれを眺めている情景を詠みました。コスモスはまだこれからどんどん咲いていきます。秋らしい風情が田園風景の中に広がります。

 

「コスモス」を季語にした句を3つ。

 

「枯るるまで風に従う秋桜」     西村和子

「紅白のさみしきものや秋桜」    上野泰

「コスモスの花揺れてきて唇に」   星野立子

 

第1句。風に吹かれて風に従うコスモスの様子を「枯るるまで」と、とてもうまく表現しています。第2句。紅白のさみしきものという表現にコスモスの花の示す哀愁が感じられます。第3句。これも風に揺れるコスモス。ロマンチックです。