わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

台風

2022年9月6日

 

 

台風11号が今朝から昼にかけて中国地方(日本海側)をかすめて通過しました。岡山市は、私が朝の散歩に出かける7時頃が一番風が強かったと思います。久しぶりに聞くゴーゴーという風の音を聞くと流石に少し怖くなりました。散歩道では山の木や林の木が風で大揺れでした。それでも空から何か飛んでくるというようなひどい暴風ではなく、無事散歩を終えました。今は空は曇っていて、時々雨が降っています。

 

「台風や山鳴り森鳴り林鳴り」

 

これが今日の俳句。散歩道で作りました。

今日の季語は「台風」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「台風」を見てみました。

 

「台風は気象用語で最大風速毎秒十七メートル以上の熱帯性低気圧。強風と大雨をもたらす。華南語の大風の訛といい、それがアラビア語から英語(タイフーン)に転じたという。」

 

「台風」を季語とする句を3つ載せます。

 

「颱風の去って玄界灘の月」     中村吉右衛門

「颱風の力不足のままに去る」    伊藤白潮

「放課後の暗さ台風きつつあり」   森田 峠

 

第1句。台風そのものを詠むのではなく、そのあとの風情を詠む。見習いたいです。

第2句。これもよく経験すること。うまく心情を表しています。第3句。これはこれから台風が来るというシーン。学校の放課後の校舎の様子まで頭に浮かびます。