2022年9月29日
「木犀や濡れた小径に匂い初む」
今日の季語は木犀です。朝の散歩道で金木犀が匂っていました。いつも10月が近ずく頃、いい匂いを放ちます。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「木犀」を見てみました。
「庭木とする常緑樹で、秋の彼岸頃、甘い香りの花を無数につける。橙色のものが主だが、白い花をつけるものもあり、それぞれ金木犀、銀木犀という。」
「木犀」を季語にする句を一つ。
「木犀の香やどの道を歩いても」 山下鯉風
確かに、この時期になるとどこでも木犀の香りが漂います。秋の到来とまだそれほど寒くない時期の幸せを感じる香りです。