わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

秋茄子(あきなすび・あきなす)

2022年9月11日

 

「つややかな紫まとう秋茄子」

 

今日の季語は秋茄子(あきなすび・あきなす)。秋に採れる茄子のことです。茄子だけだと夏の季語となるようです。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があります。この言葉の解釈はいくつかありますが、いずれにしても秋茄子はおいしいと昔から認められていました。

 

実際、茄子はいろいろな料理に使えます。豚肉などとの相性もいいです。キュウリが、それ自体をそのまま切るなどして食べる以外にあまり調理法がないのに比べて、茄子を使ったメニューはたくさんあります。

 

「秋茄子」を季語にした俳句を3つ。

 

「頂に花1つつけ秋茄子」       原石鼎

「日々の是好日や秋茄子」       高野素十

「鮎はあれど鰻はあれど秋茄子」    正岡子規

 

第1句。原石鼎。この人の句は絵になりそうなきれいな句です。第2句。高野素十。秋の穏やかな日々のありがたさ。秋茄子に象徴されます。第3句。正岡子規。食べ物にこだわった子規。おいしい魚もいいけれど、やっぱり秋は秋茄子だと詠んでいます。

 

今日は秋茄子を2本並べてスケッチしました。

 

ラングトン水彩紙 F6 中目

鉛筆とホルベイン水彩絵の具