わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

旱空(ひでりぞら)

2022年7月30日

 

「花壇へはそっと水やり旱空(ひでりぞら)」

 

今日の季語は旱空(ひでりぞら)。瀬戸内地方はこの夏も水不足だ。岡山市の水源の旭川では取水制限をしている。まだ市内の給水制限には至っていないが、今年水が厳しいのは間違いない。瀬戸内海を挟んで岡山県と向き合う香川県では例年水不足はもっと深刻だ。

 

水が厳しくなると、庭の植木や花壇への水やりにも気を使う。普段はホースでじゃんじゃん水をまくのだが、流石にそれは気が引ける。小さなジョウロで必要なだけ水をかけて回ることになる。しかも、近所にあまり目立たないように、おとなし目にだ。

 

それでなくても最近の温暖化で夏の暑さは厳しく、長い間大事にしてきた木が枯れることが増えた。今年の夏は乗り切れるだろうかと毎年心配な木がある。ここに家を建てて以来約30年。一緒に生きてきた木が暑さで弱るのはやはり悲しいことだ。木の幹に触って「頑張れ」と励ましている。しかし、こうやって急激な気候変動についていけない温帯性植物はやがて姿を消し、日本の植物相も南から徐々に亜熱帯植物に置き換わっていくのだろう。