わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

海の日

2022年7月18日

 

「海の日や海から遠き田舎道」

 

今日の季語は「海の日」。私の住んでいる岡山市北区は海からかなり距離がある。ここに住む前は、岡山市は瀬戸内海に面しているというイメージがあった。昔は確かに海が近かったらしいのだが、干拓で海が埋められて陸地がひろがり、街の中心から海がずいぶん遠くなった。

 

私の海の思い出はほとんどが日本海だ。子供の頃住んでいた鳥取市。父がよく連れていってくれた鳥取砂丘から見る日本海はまさに海そのもの。砂丘と海だけの風景は雄大だった。中学時代は鳥取県米子市に住んでいて、友達とよく日本海に面した皆生海岸に水泳の練習に行った。日本海の荒波で砂が持ち去らせるのを防ぐテトラポットの列が印象的だった。海は海岸からすぐに深くなっていた。結婚したころは、福岡市から近い日本海に行った。福岡市はきれいな海に恵まれた都会だ。

 

あれから何十年もたって、「海の日」にイメージされるような日々はもう遠い過去の思い出になった。歳をとるというのはこういうことかとしみじみ思う。

 

今日も田舎道を散歩した。海から遠い散歩道だ。