わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ミニバラの鉢を買った

2022年5月12日

 

 

5月はバラの季節でもある。昨年のNHKテキスト『趣味の園芸』(2021年5月号)も「バラのある幸せ」という特集を組んでいる。パラパラとページをめくっているうちに、何か小さなバラの鉢を一つ買いたくなった。

 

中でも『今、注目の花!』という記事で、真っ赤なミニバラ「トゥルーブルームレッドキャプテン」という品種の写真が目から離れなくなった。「春から晩秋まで開花が続き、虫がつきにくく、病気になりにくい品種。驚くほど丈夫で初心者にもぴったりなバラです」という説明もいい。よし、これにしよう。ネットで調べると手頃な値段で売っている。それですぐに注文した。ネットは手軽だが、買いたいとハヤる気持ちの歯止めが効きにくい。もしこれが園芸店にしかないのなら、そこに行くまで、そして現物をみて、自分にもう一度「本当に買うの?」と問い直す時間はあるのだが・・・。

 

 

実はこれまでにもバラは何度か庭に植えたことがある。特に大きく育ったのが赤と白の2本のつるバラ。気軽な気持ちで小さな苗を植えたのが、巨大な株に成長して表のフェンスを5,6メートルの長さ、高さ3メートルで覆った。見ごたえはあったが、世話が大変だった。花が終わると花びらが地面(道路)にはらはらと落ちる。それを毎朝・毎夕掃除し、痛いトゲを気にしながら絶えず選定をして樹形を整える。手が届かないぐらいの高さまで成長したバラの木の花の管理はとても大変だった。やがて夏の猛暑で、20年ぐらい成長したこのつるバラもとうとう枯れてしまった。最後は大事に扱わないでかわいそうなことをしたが、やはりそのあとが何だか寂しい。それで今回、心がミニバラに移ったのかもしれない。バラの花はそれだけ魅力的だということなのだろう。

 

宅急便で送られてきたミニバラをうきうきした気分でそっとダンボールから取り出す。うーん、かわいいね。赤い花をいくつもつけている。今週の雨が終わったら、ひとまわり大きな素焼きの植木鉢を買ってきて植え替えてやろう。10月下旬まで花が咲き続けるならとてもうれしいことだ。