わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

車のリコール

2022年4月22日

 

車の販売店から電話があり、雨水がエンジンルームに入り込む可能性があるので車を点検し防水用部品の交換をさせて欲しいとの連絡があった。リコールは滅多にないが、何年かに一度の割合でたまにある。無料で不具合をチェックしてくれるので、車をあずけるのはちょっと手間だが、頼むしかない。今日の午後出かけた。

 

車の販売と修理の両方をやっているような大きな販売店は、若い人の職場としてはなかなか魅力的に見える。車の保守点検と修理は、日本の場合法律で決められているので、いくら不景気になっても仕事が無くなることは無いだろう。車が大好きな若者は多い。車の点検・修理は専門知識と技術が身につくやりがいのある仕事だろう。一方、販売の方も、次々と進む車の技術革新を勉強しながら、他社と競って販路を広げていくのは面白いだろう。

 

おおむね好印象をもってお世話になる車の販売店だが、ひとつだけ些細なことで気になっていることがある。それは接客サービスだ。サービスが悪いというのではない。その逆で、サービスがやや過剰(やりすぎ)ではないかと思うのだ。具体的には、椅子に座った客に対して、対面の椅子に座って話せばいいのにわざわざ地面に膝をついて話す若い人が多い(中年以上の店員さんはしない)。それは販売の女性も技術の男性も両方ともだ。そこまでの丁寧さはいらないのではないかといつも思う。これは多分日本だけの習慣だろう。海外では目にしない光景だ。普通に立って中腰での会話で十分だ。車の販売価格は高価なので、店と客の関係が自然にゆがめられるのかもしれない。そばで聞いていると、客の店員さんへの話し方も他の業種に比べてやや横柄な感じがする。ここは主従の関係ではなく、店は客への対等なアドバイザーとして対応してほしい。椅子に腰掛けて対面で楽な姿勢で会話をすればいいのだ。

 

膝つきの会話は病院でもよく目にする。この場合は患者は体調が悪くて座っているので、看護師さんがそばで膝つきで話をしてくださるのは有り難い。耳が遠い人には膝つきでの会話が助かるだろう。しかし、病院でも普通の健康な人への会話はふつうの立ったままの姿勢で十分だ。

 

病院や介護施設以外の場所で、特に若いスタッフが客に丁寧すぎる対応をするのは、もうやめてもいいのではないか。これから先、持続可能な習慣とは思えないのだが・・・。