わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

シロツメクサ スイバ レンゲや 五月晴れ (岡山県総社市 備中国分寺)

2018年5月


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再び備中国分寺を訪れました。今回は木曜スケッチ会のグループ15名と一緒です。朝9時半に集合の後、それぞれ好きな場所に散ってスケッチを始めました。今日は気持ちのよい五月晴れです。空に飛行機雲が見えます。私は前回来てスケッチした場所から西に広がるレンゲ畑を描くことにしました。
 
週末でやや人が増えましたが、私がいる場所は五重塔を回り込んだ農道の脇なので通行人は多くありません。時々、観光客や散歩の人、それに農家の人が通りかかるぐらいです。今日も椅子に腰掛けてゆったり気分でスケッチしました。
 
椅子については、これまでに、小さな木製の折りたたみ椅子(画材屋さんで売っていた)、プラスック製で平たく折立ためる椅子(最近発売している人気のイス)、アルミ製三脚椅子(キャンプ用品)の3種類の椅子を使ってみましたが、一番楽なのはキャンプ用の三脚椅子でした。ちょっと折りたたみに時間がかかりますが、座り心地がよく、スケッチ中にお尻がだるくなることがありません。
 
椅子に座っても、膝の上にスケッチブックを置くのではなく、イーゼルを低く立ててそれにスケッチブックを置くと、いちいち目線を対象の風景からスケッチブックへ大きく移動させる必要がなく、楽です。これは絵の教室でやるのと同じです。膝の上や地面にスケッチブックを置いて鉛筆の下書きや線描きすることは出来ますが、どうしても姿勢が悪くなります。そして彩色の段階になると、普通パレットを左手、筆を右手に持って、筆がパレットと目の前の水の入った容器の間を行き来しますので、やはり手足を含む体全体が自由な方がいいです。イーゼルに立てかけた絵を見ながら、時には椅子から立ってずっと後ろから絵を眺めたり、横から見たり、斜めから見たりして、自分の描いた絵の構図の狂いや彩色の不自然さを見つけます。遠くから見て周りの風景に自分の絵がなじんでいるかも良いチェックポイントになると思います。自然光の下では自分の絵の色調がとてもよく見えます。
 
時々通りかかる人たちとの会話を楽しみながらのスケッチ。遠くに広がるレンゲ畑もきれいなのですが、目の前の草原にはシロツメクサ(クローバーの名前で親しまれる帰化植物)やスイバも沢山ありました。田園地帯を吹く5月の風が何とも言えない爽やかさ!


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2時間半のスケッチを終えて、全員で講評会をしました。皆さん、回を重ねるごとに技術面の向上が著しいです。そして、絵では「人とは違う自分らしさ」が結局は一番大事だと感じる人が次第に増えています。このスケッチ会では、お互いの絵を見ることで技術の向上も目指しますが、人の絵に囲まれて自分の絵の個性を見直し、それをどう伸ばせばいいかも考えることができると思います。



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ラングトン水彩紙 中目 F6 見開き
青墨筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分