わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

描くのなら 私を連れて行ってと 紙が言い (岡山県岡山市北区 里山風景)

2016年11月


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今日は早朝に雨。そして午前中早めに雨はやんで、昼前からは曇り。結構暖かい一日でした。今日はスケッチに行こうかどうしようか迷っていたのですが、しばらく出かけてないので、午後から自転車に乗って適当な場所で秋の里山風景を描くことにしました。出かける準備をする段階で、はじめウオーターフォードのSMサイズとF4サイズのブロック水彩紙を用意しました。しかし、何となく気分がのりません。すごく描きやすい良い紙なのは分かっているのですが、結果が想像できて、何となく気合が入りません。私がスケッチブックを置いている場所には、アルシュ、ラングトン、ウオーターフォード、ワトソンなどいつも使う水彩紙が並んでいます。その中で、今日は普段余り使わないモンバルキャンソンのF6スケッチブックが、「今日は私を連れてって!」と言っているような気がしました。水彩紙の種類でやる気になったりならなかったり、というのは嘘だろうと思うかもしれませんが、これは本当です。色々な水彩紙を使ううちに、だんだんそれぞれの個性が分かってきます。モンバルキャンソン紙は中目なのですが細目のような表面の滑らかさがあります。下書きの鉛筆スケッチやその後の筆ペンでのスケッチが引っかからずにスムーズです。そしてこの紙の特徴は紙の硬さ、そして絵の具の意外な発色の良さです。紙が丈夫なので、たっぷり水を含んだ筆で色を乗せてもたわまず、適度の吸い込みで色をどんどん受け付けてくれます。この水彩紙は本格的水彩紙の中では比較的安価なので、その意味でも結構気楽に使えます。

 

今日はこのモンバルキャンソン紙が私の期待に応えてくれました。自転車のサドルの上にこのスケッチブックを置くと結構安定で、両手を放してもきちんと座っていてくれました。スケッチブックの表紙がしっかりしているせいです。そして発色もよくて素直な明るい色合いです。最高級紙のアルシュだと後で少し色が沈んでくるのに対して、このモンバルキャンソン紙はそのままの色を出してくれる感じです。気分良く彩色して、2時間で描き終わりました。

 

途中、通りがかりの人が何人か声をかけてくれました。「良いご趣味ですね」と何度も言われて、やはり趣味で絵をやっているアマチュアと分かるんだ、と妙に納得。プロだと、自転車のサドルの上にスケッチブックを乗せて描いたりしないんでしょうね。私はこの格好をつけないスタイルが結構気に入っています。

 

モンバルキャンソン水彩スケッチブック F6

ぺんてる筆ペン(青墨)

ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具

所要時間:2時間